1日5分の免疫学⑤抗体をつくる細胞
大林「抗体をつくるのはB細胞※!」※正確には『形質細胞』
本「B細胞の話をする前に、まずはリンパの話するで」
大林「リンパ液・リンパ管は、血液・血管と比較するとイメージつかみやすい…」
本「血管は【心臓→動脈→末梢→静脈→心臓】」
大林「血管は環状線かぁ…リンパ管は行き止まりがあるよね」
本「盲端という。リンパ管は血管より隙間が多いぞ」
<参照:note「推しが毎日私の体内で死ぬ7~リンパとは?」>
大林「リンパ球はリンパにいっぱいいるからその名がついた」
本「リンパ球は体内を循環している(リンパ球ホーミング)」
大林「リンパ球は、リンパ管だけでなく組織も血管も巡回してる」
本「リンパ球には、B細胞、T細胞、NK細胞がいる」
大林「Bリンパ球、Tリンパ球とも言うけど、NKリンパ球って聞かないなぁ…なんで?」
本は答えてくれなかった!!!
本「じゃあ、B細胞の説明するで」
大林「ようやく本題きた!B細胞は敵を感知してから抗体を作る細胞!」
本「B細胞は最初から抗体を持ってるで」
大林「えっ」
本「IgMが最初から表面についてる。単量体で」
大林「えっ、待って、IgMって五量体じゃ…」
※↓自作の「抗体ストラップ」。IgMは「Y」が5つ合体している
本「B細胞の表面についてるIgMは、B細胞が抗原を認識する受容体としても働くから、BCR(B細胞抗原認識受容体、B cell receptor)とも言われる」
大林「IgMにはそんな機能まで……め(M)っちゃすげぇ」
本「ちょっと詳しい話しよか。抗体を作るのはB細胞が分化(成長)した形質細胞やで。B細胞の最終形態やな」
別の本「別名『プラズマ細胞』!ものすごい速さで抗体を増産するよ!因みに短命!」
大林「中二設定盛ってきたな!」
本「形質細胞になると、部分的に変化してIgM以外の抗体を作るようになる(クラスチェンジ)」
【メモ】
形質細胞…B細胞の最終形態。抗体をつくることに特化した細胞(抗体産生細胞)。別名「プラズマ細胞」。
抗体
:免疫グロブリン(Immunoglobulin)、略称 Ig(アイジー)。
IgM、IgG、IgD、IgE、IgAの5種類に分類される※。
※まだ更に細分化される。例えばIgGは4種類(IgG1、IgG2、IgG3、IgG4)のサブクラスがあり、更にIgG2はIgG2a、IgG2b……(˘ω˘)スヤァ
<形質細胞ができるまで>
「敵」侵入
↓
樹状細胞が「敵」を貪食してナイーブCD4陽性T細胞に抗原提示+共刺激+サイトカイン
↓
ナイーブCD4陽性T細胞がエフェクターCD4陽性T細胞に分化!
↓
BCRで「同じ敵」を捕えたB細胞が、エフェクターCD4陽性T細胞と出会って共刺激+サイトカイン
↓
B細胞が形質細胞に分化!
どんな抗体を作るかは、周辺のサイトカイン次第!
《今回のポイント》
抗体の種類は覚えるしかない(˘ω˘)スヤァ
次回は、「抗原提示細胞とMHC分子」を勉強します。
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