見出し画像

こんなインクがあったらいいな

万年筆や万年筆インクが流行るようになって世界中でさまざまなインクが作られるようになってもう何年経つのか、もうその前の文房具界隈がどうだったか忘れてしまったようなところがあります。
自分の手元にも様々な万年筆やインクを集めて日々好きな色を書き心地のいいペンで使っていてシンプルに楽しいです。

ただインクを瓶やサンプルで買って手元に好きな色が増えてもまだ痒いところに手が届かないエリアがあるというか、ここぞと確信を持って瓶で買うのに踏み切れなかったり、どこら辺を絞ってサンプルで試せばいいか分からない色が未だにあって、たまにちょっともどかしい。

なので今回はそんなインクを言語化して【ゆる募】とまでもいかないけれどどこかでこの記事を見かけて「そういうインクありますよ」とお声をかけてくれる人がいるかもしれないしいないかもしれない中一つ記録として残しておこうという中途半端な感じでやっていこうと思います。

わたしのかんがえたさいきょうのラメインク

ラメインク、取扱ってるメーカーもラインアップもバラエティも随分増えましたね。ちゃんと探せば&あんまり細かいところまで気にしなければ好みのラメインクがほとんどのケースで見つかるんじゃないかと思うまでに。
でも私は何かと細かいことを言うしちゃんと探せてないので未だにサンプル単位で試してはうーんと唸ってを繰り返しています。

ラメインクの好みはベースのインクの部分の特徴とラメの特徴どっちもが物を言います。ベースのインクがしっかり青っぽさがある紺色で、ラメが銀色系統のインクがあったらいいなあ・・・なんて思ってるんですけどあるのかなあ。
今まで試したうちだとダイアミンの Enchanted Oceanが(ちょっと緑寄りでも)割と好きで、ただベースのインクが赤くsheenするのがちょっと邪魔かもとかまた細かいことを気にしたりなんだり。まだしばらく色々試して悩むことになりそうです。

冷たい灰色インク

灰色もまた様々な色「寄り」のインクが薄い色濃い色たくさん出ています。
私は青寄りの灰色が好きで、ブルーグレーで言えば三光堂の名駅ブルーグレー、そしてセーラーインク工房の340番を持っているにも関わらず、ブルーグレーでない灰色、でも冷たい灰色のインクが欲しいと(特に万年筆を使わない人からしたら)わけのわからないことを数年言い続けていて。

イメージに近い色で一番手に入りやすいのはパイロット色彩雫の冬将軍。かなり好きなインクですが必ずしもいつも使うわけじゃない色(=減りが遅い)なのでご当地インクや限定色に良いのがないかな、とリサーチ中です。なのでファイナルアンサーは次の一時帰国の時かな・・・

自分が好きな植物の色のインク

基本的にオーストラリアで特徴的な植物は固有種とかそこまで行かなくても世界の限られた地域でしか見られない植物があって、その色味もまたユニークなものがあります。
ロバートオスターのようにオーストラリアの自然の色彩をインクにしているメーカーもありますが、それだけじゃカバーしきれない色もある中、他の国で作られたインクでも探せば似たような色があるはず。

例えばジャカランダの薄めの、でもはっきりした青紫はいかにもインクでありそうな色。(ジャカランダは南半球の他のいくつかの国でもある花ですしモチーフになってもおかしくなさそう)。ユーカリに関してはロバートオスターが濃い緑を出してますが薄い灰緑のタイプのユーカリを表現したインクも見てみたい。文字を書くだけじゃなく絵を描くのに使うのも(墨みたいで)面白そう。でもとりあえずジャカランダ色は見つけたいです。

ズームニブで使うと楽しいインク

以前「特殊ニブ」について記事を書きましたがその時から変わらず太い字幅は楽しく使いたいというスタンスでいます。
特にズームニブはいくつか「このインクはズームニブで絶対使いたい」というインクがありますがもっと範囲を広げたい。

自分がズームニブで使うと楽しいと思っているインクの主な特徴は
(1) 濃淡がしっかり出る
(2) ベースの色が濃すぎない
くらいなので候補は広く多く、逆にそれが難しい。贅沢で楽しい悩みです。

セーラーインク工房340番と相性のいいインク

340番はこういうブルーグレーのインクです。

(ちょっと写りが暗い)

自分が「やさしい色」と呼んでいるくくりには入るのですが、「やさしい色」のインク同士でいくつか相性が良い定番の組み合わせがある中340番はちょっとぼっち気味なところがある気がして。
同系色ともいえるロバートオスターのThunderstormは合うと思うのですが灰色以外で何かあるといいなあ、と。

こういう「やさしい色」同士は仲良く使える印象があるのですが、それ以外でも340番とうまいことコンビ(またはトリオ)になるインクがあると消費量・消費頻度・消費意欲にプラスになりそう。好きなブルーグレーなのでもっと多く&広く使いたい。

そしてもちろんいつでも「全く狙ってもいなかったけど良い色に出会う」楽しさには常にオープン。ジャケ買いのバリエーション?としてインクの名前や題材で買うのも全然ありです。サンプルで試すにもレギュラーとして瓶で買うにももっと好きな色に出会いたい。