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Best of Ink 2020

2020年ももう終わりに近づいていますが今年はどんな色に出会えましたか?
今年は私は一時帰国もできずメルボルンでのペンショーも中止になったため新しくインクを試したり買ったりしたのは(少なくともよく利用しているオンラインショップの記録によると)年始めにボトル&サンプルを購入して以来。ただそれと同時に手元にあるインクを再評価してみたりもしました。
来年はまた新しいインクを購入しようとはりきっているのでその前に今年1年好きだったインクの中でもカテゴリ毎のベストを決めてみました。

Best of 日常用インク

色々試した結果やっぱり基本の色、メインのインクはブルーブラック系統でないと落ち着かないことが判明しました。そんな私が日常用インクとして手放せないブルーブラックはパイロット色彩雫の月夜。ほどよく柔らかさと鮮やかさがある、メルボルン・ヴィクトリーの色としても良く合う紺色。紙の色を問わず良い色が出るのもまた使いやすいポイントで、これまで敬遠してきた黄色みのある紙も使ってみようかな?と思わせるインクです。もうキャップレスに入れて手軽に使えるようにするしかない。

とはいえ青墨も捨てがたい。耐水性があるから特定用途に、という使い方にとどまらないいい日常用インク。

Best of 準・日常用インク

上記のようにまずはブルーブラックなのですが他にもう一つおとなしい色(例えば仕事に使える色と一般的に言われるもの)を持っておきたい。いくつかローテーションで使っているのですが特に良い色だと思ったのが神戸ink物語の多聞パープルグレーロバートオスターのThunderstormです。

こういう暗い色のインクを「ゴス色」と勝手に総称して愛用しています。どちらもブルーブラックとのバランスが良く、濃淡があるのでたくさん書いても字面がべったりしない。そして多聞パープルグレーは書き心地のちょうど良さも魅力の一つです。

Best of 優しい色インク

先ほどの「ゴス色」と同じく自分が勝手に総称しているくくり「優しい色」。要するにパステルに近い色で特に明るさよりも多少のくすみなどから派生する慎ましさがある、薄めだけど読みやすくて柔らかい色です。手持ちでいうとここら辺。

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2020年はこの辺りの色だとロバートオスターのMorning MistChartreuseにとにかく熱でしたねー。明るすぎず、薄すぎずもそうですが色味も一筋縄ではいかない、長く楽しめる複雑さがあってボトルで買って楽しく使っています。

Best of 太い字幅で楽しみたい色

今年はなんかずっとこれで遊んでたような気がします。

三光堂の名駅ブルーグレー、すっかりセーラーのミュージックニブで固定になりました。これくらいの字幅で書くと字も大きくなりますしインク面積も大きくなるので彩度・濃さともに主張が強すぎないインクが使いやすいという感覚もあってのこのチョイス。そして濃淡バンザイ。

Best of Sheenインク

ベースの色がわからないくらいのsheenはどうかな、という信条ですがこれくらいギラギラもいいですねえ。ブングボックスのマタドールレッド、上手く撮れました。来年はもっと青いインクを赤くsheenさせたり未だにうまいこと撮影できるまでに至らない他の色のsheenを楽しみたいです。

初めてのインク振り返りということもあって自分の中でファーストチョイスなインクを多く紹介する展開になりましたがChartreuseなんかは正に今年急にはまった色ですし、日本に行って限定インクに出会えるかどうかにも左右されますし、はたまた新しい軸を買ったら同じインクでも印象が変わる可能性も・・・?それに応じてBest ofのくくりも次回変えていくことになりそう。来年はここを超える色に出会えるか今からもう楽しみです。