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少量で(も)持っておきたいインク
万年筆は完全に趣味で使っていて消費量もさほど多くはなく、毎月一部の万年筆を洗って色を変えたりなんだりするくらいのペースなのですが数年そんな生活をしているうちに最近「おっだいぶこのボトルも減ってきたな」と思うインクが何色か出てきました。
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ただ必ずしもこういうインクばかりでなく「50mLだとちょっと多いかな・・・」とか「ボトルで買いたいかもだけど息長く使えるかな・・・」と思うインクもいくつか。50mLなんて一般的な液体だとごく少量とみられることが多いと思いますが(ヘッダー画像参照、ソースだけ60mL)万年筆のインクとなると話はちょっと違うらしく。
オーストラリアなどの万年筆・インクを扱うオンラインショップでは数mL単位のサンプルでインクを購入できるようになっているところが多く、悩んでいるときは色や使い勝手を吟味するのによく活用しています。
基本そういったサンプルでの購入はお試しが目的でなるべくボトル購入につなげるようにしていますが、それでも使う頻度からいうとサンプルの容量で十分な気がしたり、そこまでではなくても20mLとかくらいでもいいな、という色もたくさんあります。収納の都合でもあれもこれも全部大きなボトルでとはなかなかいかないですしね(まだ余裕はありますが)。
50mLとかのフルサイズのボトルにコミットはできないけどどうしても手元に持っておきたい、自分にとってのそんなインクを5つほど選んでみました。
セーラー四季織 金木犀
これはリニューアルで20mLになって個人的に購入のハードルが下がったインクでした。ただ使う時はズームニブで使ってるのでしばらく後になって「大きいボトルで良かったかも」とか言ってる可能性はありますが。
以前今月のインクでも紹介しましたが鮮やかなオレンジかと思いきや濃淡があって意外と優しいところもあるこの色。使いやすいオレンジとしても貴重、濃淡を楽しめるのにも優秀、そして様々なターコイズ系インクと相性が良いので青・青緑好きとしても外せない。ただそれでも毎月は使わない。なので自分にとっては20mLはちょうど良いです。
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神戸インク物語 南京町フォーチュンレッド
私の万年筆の使い方だと赤は必要。でも一種類の赤だとちょっと不便、ただそこまでたくさん使うわけじゃないので小さめのボトルで3種類くらい欲しい、という感じです。
そんな中で「明るい赤」代表がこのフォーチュンレッド。金色のsheenでめでたい(?)気分になる良い意味で軽さがある赤。中国史好きで漢詩も手書きしたりしますしすっかりアジア人の人口が増えたメルボルンの風景の一部としてもよく見る色ですね。
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パイロット色彩雫 冬将軍
いいグレーなんですよねー、冬将軍。薄めのグレーだけどちゃんと読めるグレー。同じくらいの薄さの灰色でもなかなかこういうひんやり青・紫がかった色合いのインクはなかなかない。
すごく好きな色ではあるんですがいざ万年筆に入れるとインクの減りが意外と遅いのがちょっと悩み。これは使い方を増やしてみていろんなニブで使ってみようかなと思ってますがそれでもやっぱり50mLは多いかも。
太いニブでも細いニブでももっとこのインクの新しい魅力を見つけるのが楽しみです。
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ロバートオスター Viola
ロバートオスターのインクはとても複雑で微妙な色合いが多くて「これぞ!」というピンポイントな好みで選ぶことがある色が多い印象です。ただそのピンポイントさはいつでもどこでも使うようなものでなく時と組み合わせを選ぶところがあるのでサンプルで買っても使用頻度は低めなのも少なくない。ただそれでももっておきたいくらい思い入れの強いインクがロバートオスターのラインアップには数々あります。
このくすみの強くてアンニュイなところのある(?)紫は鮮やかな風味の薄紫とは別に持っておきたい。これで書きたくなる題材・用途は全く別物ですからね。季節でいうと春の始めや秋が深まるとともに使いたくなるインク。
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ロバートオスター Melon tea
これもまたロバートオスターのラインアップのなかでもなんとも説明しがたい色彩のインク。緑っぽい茶色っぽい、でも緑成分に植物的な風味はなくちょっと灰色もあるような・・・。
これもスチームパンクとは組み合わせるけど他のインクとはあんまり組み合わせないこともあってちょっと使用頻度は少なくなりがち。なによりポップな感じでは使わないからなあ。でも他にこんな色のインクはなかなかないしこれはこれで好き。ということで少量で入手することに。ボトルで買うことは今後あるのかなあ。
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上記に挙げなかったのですがラメインクは全体的に50mLとかのボトルじゃ多いなと感じることが多いです。普段からじゃんじゃん使わないですしね。あとまだこれぞというラメインクにまだ出会えなくて色々試している段階というのもあるのですが。なんか違うなと思うとサンプルでも使い切るのがとても難しくなる傾向があるので厄介な性分。やっぱりガラスペン買って気軽に消費できるようにした方が良さそうです。
色々インクにも使い方や用途がある中特別な機会だったり季節を意識して選んで使ってるインクは年がら年中使うわけにもいかず。同じブランド・シリーズのインクは普段使い向けの色もインパクトカラー(サッカーで後から出て試合を替える選手をImpact playerというのに倣ってみました)も同じ容量で売っていますがインクの使い方は人それぞれなのでボトルの容量に正解がないのもまたしかたがなく。
ただインクも際限なく保管しておけるものではないですし(特に開封してから)、なるべく無駄にならない容量で購入して無理なく使う事を心がけたいです。そのためにもボトルで買うインクはしっかり見極めたい。なのでサンプル購入はこれからもお世話になります。