見出し画像

手持ちのインクで(結構ガチめに)スターティングイレブンを組んでみた

noteでしばらく万年筆やインクの話をしていますが自分の手元にあるインクを(どれくらい好きで使ってるかに関わらず)ちょこちょこトピックに合わせて紹介することが多く、これとこれとこれが好きで長く軸として使ってるよ!というのを紹介する機会がこれまでなかったように思えて。そもそも必ずしもいつもベストなインクを揃えて使っているわけでなくそれなりのローテーションを組んでいることもあり。
なので思い立って一度スタメンを組んでみました。
ただこ「イレブンを組んでみた」のシステムで問題なのはインクについてのこととは関係なく(マガジンでなくアカウントをフォローしている方は分かるかも知れませんが)自分が割としっかりサッカーを好きな事で。それぞれのポジションに対して自分なりの概念というか意見があることによりインクの話の外で話が長くなることなのですがそれは事前にご了承ください。
それではさっそく。ベンチはとりあえず5人。

ゴールキーパー: ロバートオスター Cherry Blossom
ゴールキーパーはサッカーのチームの中でものすごく特殊な役割で、必ずしもあれもこれもする必要がないけれどチームにとってなくてはならない存在、ということでこのインク。応援しているいくつかのチームの中で「このキーパーになら完全に運命を託してもいい」と思えるゴールキーパーが2人いてそれは本当に幸せなことだと思っていて、cherry blossomもどうしてもアプレスキーで使いたくて組み合わせて使ってると多少挙動が変なことがありますがそれでも全然許すインク。そもそもゴールキーパーは癖がある人が多いのでインクでもこのポジションに選ぶなら多少は何らかの癖がないと。

ディフェンダー: ロバートオスター Chartreuse、セーラー 蒼天、ブングボックス Matador Red、Kingdom Note ムラサキクラゲ
色を並べてみると守備ラインとしては派手では?というラインアップですが色の印象でなくインクの役割として考えた結果こうなりました。センターバックは私が何かと好きになるポジションですが、そこにあたる蒼天とMatador Redは手帳に書き入れる時には大事な事柄を書くことが多く、インスタに上げる手書きで使うときは題材をものすごく選ぶ傾向があります。いわゆるメインのブルーブラックではないけど根強い信頼と思い入れがある主力。
外側のサイドバックは個人的にできるできないよりも好みが現れるポジション、かつチーム全体のキャラをある程度体現しているポジションだと思ってるのですがChartreuseとムラサキクラゲの個性派ポイントカラーコンビは私の(青でない)好みがどれくらい出ているのか。Chartreuseはちょっと変わったイエローですが周囲の青インクとの相性も良くコンビネーションプレーも期待値が高い左利きのサイドバックみたいなイメージで選んでみました。余談ですがオーストラリア男子代表SocceroosのGraham Arnold監督は「チームに一人はnutcase=クレイジーなやつが不可欠」と話してましたが、多分このインクの並びだとサイドバックのどっちかがnutcase担当。

ミッドフィールダー: ロバートオスター Thunderstorm、色彩雫 月夜、ロバートオスター Caffe Crema
先ほど自分の見解としてサイドバックがチームのキャラを表す的なことを言いましたがオーストラリア女子代表MatildasのTony Gustavsson監督の持論は中盤の選手の中でも守備的なポジションの選手を見ればそのチームがどんなチームか分かる、だそうです。
このイレブンの場合そのポジションに当たるのはThunderstorm。ブラックとして使うインクですが孤高の黒でも仕事モードの黒でもなく、濃淡やさりげない色味が堅実な普段使いだけでなく技ありなインク。
プレイメーカーとなるのは月夜。使用頻度も多く普段使いでハードワークさせまくりですがそれに耐えうる、そして大量に書いても味気なくならないインク。90分の試合を通してベストパフォーマンスを見せる選手です。
そしてその間のバランサーで支える存在としてCaffe Crema。中盤の他の2つとはちょっと違う、地味なようで地味じゃない大事な役割ができる色。あとなんとなくコーヒーという生活感がある色がここに来るとピッチ外も含めチームワークが落ち着くかな、みたいな。ほっこり要員。
3つのインクを組み合わせて見ると全体的にもちょっと地味に見えますがバランスは良いと思います。中盤はバランス大事。

フォワード: ロバートオスター Australian Sky Blue、セーラー 金木犀、ロバートオスター Fire and Ice
フォワードの特に真ん中の選手(ストライカー)は極端な見方でいうとスーパースターで楽して一番いいとこを持ってくみたいなイメージもありますが(あくまでも極論です)、金木犀はスーパースターかどうかはわからないながらもズームみたいな太い字幅に入れて使えば元々の綺麗な色と濃淡で何をどう書いても自然と綺麗に見えるようなところがあるのでストライカーにチョイス。ハードワークは中盤がしてくれるので多分大丈夫。それに両隣の青・青緑インクとの相性も良く、3つそれぞれのインクに華があるだけでなく組み合わせの定番パターンで結構点が取れそう。
両サイドのウィングに選んだAustralian Sky BlueとFire and Iceはわかりやすく明るくはっきりした色彩で足の速さをイメージしたチョイス。あと後半で交代することが多いので替えが効く、似たような色と役割ができるインクが豊富にあるこういうブルーやターコイズのインクは合うかも。

ベンチ: ブングボックス Happiness、モンブラン ラベンターパープル、ロバートオスター Morning Mist、セーラー 青墨、エーデルシュタイン アクアマリン
ベンチは必ずゴールキーパーの控えが居なきゃいけないのでhappinessをその役目で。この緑インクもものすごくピンポイントで使ってて替えがききにくいユニークな色。ラベンダーパープルは役割でいうとディフェンダー、センターもサイドもできる。Morning mistは水色なのでウィングの代わりで使うのがデフォルトぽいけどどんな字幅でも良い使い方ができるユーティリティな能力がありそう。アクアマリンはCaffe Cremaあたりと交代しそうだけど(色は違うけど役割は似てる)青墨がベンチで何をやってるかは自分でもわからない。ただ大事なインクなので入れないわけにはいかなかった。

色々インクを挙げて語ってみましたがこれはいわゆる「今日のスタメン」や「今季のベストイレブン」よりも「10年間のベストイレブン(team of the decade)」のようなものなどと思ってます。今後様々な新しいインクが発売されて入手されて使って他のインクと組み合わせてみて、としているうちにある程度は変わってくるはず。
そしてそれと同様にサッカーを見続けていると同じチームでも顔ぶれは変わるのが健全で、各ポジションに対して求めることや好みなどもある程度は変わってくるはずなので(応援しているチームの特色、監督の方針や活躍している選手は少なからず影響してると思います)その両方の視点からもまた数年後にどんなインクをイレブン(+ベンチ)に選んでいるかは気になるところ。
このスタメンに挑戦できるインクたちに出会えるようこれからも新しい色を試していかなきゃですね。

ところでこのスタメン、実際のインクを万年筆に入れず=目の前にない状態で組んだのでちゃんと書き出してみるとどうなるか気になるところ。今後書き出したら画像添付します。