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新規パートナー企業「DENSO」に聞く!可視化×地域安全に向けた自動車業界ならではのアプローチ

皆さん、こんにちは。
本日は、actcoinで新しくパートナー企業になっていただいた株式会社デンソーが展開している交通安全サービス『yuriCargoプロジェクト』を紹介いたします。

今回お話を伺ったのは・・・

クラウドサービス開発部/ビジネスイノベーション室
金子 由美さん

<プロフィール>
外資IT企業を経て、2019年9月デンソー入社。2022年からビジネスイノベーション室の室長として、yuriCargoをはじめITサービスのビジネス開発やオープンイノベーションに取り組む。

クラウドサービス開発部/ビジネスイノベーション室
黒田 健史さん

<プロフィール>
2011年新卒入社、広報部にて、アフターマーケット製品の宣伝業務や東京モーターショーなどの企業展示会の企画運営を担当後、2017年に社内公募制度を利用し、クラウドサービス開発部に異動。現在は、yuriCargoのお客様への営業活動及び導入後のカスタマーサクセスを担当している。

ドライバーの安全意識の向上を図る『yuriCargo』。

ー 早速ですが、「yuriCargoプロジェクト」についてどのようなサービスか教えてください!

yuriCargoプロジェクトは「安全運転意識を高めるドライブデータで安心・安全なまちづくりに貢献」をコンセプトにしたプロジェクトです。

スマホに内蔵された加速度センサーやGPS情報から運転を自動的に検出し、運転終了後には、急ブレーキ、急加速、最高速度などのデータを元に「安全意識」を算出し、ドライバーの運転を評価し、自身の運転を振り返ることで、安全意識の向上を促します。

ー どのような想いがサービスに込められているか教えてください。

黒田さん:私たち株式会社デンソーは自動車の部品を作るメーカーです。自動車を取り巻く社会課題には、もちろんCO2排出など環境問題もありますが、日本では、減少傾向にあるものの、それでも年間約2,600人の方が交通事故により命を落としていることから、交通事故も大きな課題と捉えています。自動車産業としてこの社会課題から目をそらすことはできません。もちろん、デンソーはこれまでも車載部品の開発・供給を通じて、交通事故削減に向けた取り組みを続けてきました。そんな中、私たちクラウドサービス開発部は、ITを駆使し、ドライバーの安全運転意識を向上させることで、交通事故削減に貢献するという、従来のデンソーにはないアプローチを取っております。

交通事故の大半は安全不確認や脇見、漫然運転などの安全運転の意識低下によるものだと考え、ひとりひとりが安全運転意識の高い運転を習慣にすることで交通事故を減らしたい、という想いが込められています。

ー 画期的な取り組みですね!プロジェクト開始までのリード期間のストーリーがありましたら教えてください。

金子さん:デンソーでもデータプラットフォームでビジネスイノベーションを起こしたいと考えていました。
まずは3か月で開発したMVPを2019年の年末年始で社内でトライアルを実施し、スマホで運転を評価することで安全意識の向上に効果があることを検証しました。並行して、社外ともローンチ前から構想についてディスカッションを繰り返し、早い段階から、市場のニーズを確認し、社外の人にも共鳴いただけるよう動いておりました。
その後、2020年7月に、社内でデンソーyuriCargoプロジェクトを総務部の協力を得て自主的に開始し、リリース、お問い合わせいただいた多くの企業と会話し、さらにマーケットのニーズを確認しプロダクトに反映し、積み上げた案件リストをもって、ビジネス化に動きました。
対外的にローンチをしたのは2021年7月です。

ー スピーディーに生まれたサービスなのですね。想いの強さが感じられます。実際のユーザーからはどのような声が寄せられていますか?

黒田さん:次のような声を頂きました。

・見られているという意識があり、より慎重な運転になる
・自分では安全だと思っているいつもの運転が急アクセルと判断されているので特に注意する意識が向上した
・急のつく動作を意識して控えるようになり、結果的に安全、かつ同乗者にも優しい運転となった
というように、安全意識の向上に加えて、実際の運転行動の変容まで促せていると考えております。

また、2021年9月に実施したアンケートでは、「安全運転意識の変化に効果がありましたか?」という質問に87.3%もの方に効果があると回答いただきました。

80%強のユーザーが安全運転意識の変化に効果があると回答

ー ほとんどの方が効果を感じていらっしゃるんですね!楽しく続けられる工夫はありますか?

ユーザー間で月間ランキングを競い合ったり、ミッションクリアに応じてアプリ内でのメダル獲得できたりするなど、ゲーミフィケーション(ゲーム的要素を応用したサービス開発)を取り入れています!

ー 「yuriCargoプロジェクト」の特徴にactcoinとの親和性を感じました。また、コメダ珈琲でソフトクリームが食べられるなど、インセンティブも設計されているかと思います。可視化やインセンティブ、またゲーミフィケーションなどは、課題解決にどのような効果をもたらすとお考えですか?

金子さん:まずインセンティブ設計をした背景には、交通安全は1人で、1社で取り組んでも実現できず、より多くの方と取り組むことで実現できますので、いろいろな方を巻き込みたい、という想いがあります。yuriCargoプロジェクトでは、安全意識の高い運転を行った方に優良ドライバー認定書をお渡ししていますが、自動車で来店するお客様の多いコメダ珈琲店(現在は愛知県大府市および刈谷市の賛同いただいている店舗のみ)でドリンクを注文するとミニソフトの特典をご用意いただいています。

このインセンティブがどれだけの方の心をくすぐっているのかは正直分からないのですが、共創パートナーと一緒に皆でまちの安全にアプローチをすることに意義を感じています。

可視化については、「交通安全活動」において定常的に可視化することはこれまであまり行われていませんでした。そのため特定の期間や場所以外では、皆がルールを守っているのか分かりませんでした。yuriCargoはスマホアプリなので、ハードウエアの設置も不要で、すぐにインストールいただき可視化できます。集計したデータに基づき、危険箇所を特定した「ヒヤリハットマップ」を自治体と連携して作成して発信したり、安全施策を導入し、効果検証を行うなど地域安全に貢献し、混雑緩和など他のユースケースでも活用いただくことで、それがやがてスマートシティにつながるのではと考えます。

黒田さん:自分の運転の特徴を可視化することは、「運転のくせ」を知ることに繋がります。誰しも「自分の運転は安全だ」とついつい肯定したくなるのですが、客観的な視点で特徴を知ることで意識の向上に改めて気が付く方がたくさんいるのではないかと考えます。

ー 今回お話を伺い、ぜひ「yuriCargo」を多くの方に知っていただきたいという想いが強くなりました。最後に、これから「yuriCargo」を使う方に向けてメッセージをお願いいたします!

黒田さん:「交通安全」の大事さは理解していても、毎日どんな時も意識ができている方はそこまで多くないのではと思います。交通違反を受けたとき、また悲惨な事故のニュースを見たときにしか意識をしない、という方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。
yuriCargoでは、アプリケーションで自分の運転のくせを客観的に理解することができ、また行政とも連携して地域の交通安全の意識の向上に繋げます。
ぜひ皆さんにもアプリをご登録いただき、一緒に安全な地域社会をつくっていけたらと考えています。

yuriCargoの新規登録・アクトコイン獲得はこちらから

交通安全意識の向上に貢献する『yuriCargoプロジェクト』。皆さんにもその魅力が伝わったかと思います!
2023年5月17日より、イリオモテヤマネコの交通事故削減を目指した「西表島yuriCargoプロジェクト」を開始します。制限速度を心がけ、人にも動物にも優しい運転を心が掛けましょう。

アプリは以下よりダウンロードができます!↓

actcoinでは、yuriCargoアプリをインストールし、ユーザー登録した方を対象にコインをお渡しいたします。
「アプリ版」もしくは「ウェブ版」のいずれかでactcoinログイン状態で、yuriCargoアプリインストール後に表示される「お知らせ」画面の「コイン獲得URL」をクリックすることで、コイン獲得ができます。(2023年6月5日よりコイン獲得連携開始)


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