メタバースについての考察の種

メタバースについて、入浴中にちらっと考えてみたのでメモメモ。

実はメタバースについては、あまりよく分かっていません。だけれども、バックにあるのはCPS、つまりサイバーフィジカルシステムなんだな、という感覚は持っています。

サイバーフィジカルシステムは、大げさにいえば、あらゆるもののデータがリアルタイムにネット空間に存在し、それらを目的に応じて適切に組み合わせたりして、新しい価値を創造することができ、現実世界にフィードバックできるという、そういう概念なんだと思います。

でも考えてみると、サイバー空間でのデータ、つまり有り余るほどの、人間のインターネット利用のデータや、IoT( モノのインターネット)のデータ、これらがうごめくサイバー空間をどうやって利用していくか、入り込んでいくか、というところが大きな課題になりますね。つまり、サイバー空間に入りこんで、情報を手繰り寄せたり、組み合わせたり、あるいは情報を交換したりするときに必要になる、いわゆるインターフェースに相当するところで、メタバースが活躍するのだろうなというふうに思うわけです。

なんか、昔もそのような発想がありましたね。(セカンドライフではありません。)インターネットの黎明期のWorld Wide Web が出たあたりの頃です。当初は Gopher という文字ベースで、ネット上の目的の情報を探してたどり着くものでした、それが、WWWとブラウザーに置き換わり、誰でも直感的にリンクをたどって目的の情報にたどり着くことができるようになりました。

革命的なことで、現在の Web システムに繋がっているわけです。

この例えからすると、サイバー世界に転がっている大量の情報を、あたかも現実の人間がその世界に入って、目的の情報、あるいはその情報からうまく加工された情報(それは画像や音声や、皮膚感覚などさまざまな形態を取る)を使って、また新たな行動を起こしていくという、そのためのインターフェイス、それがメタバースを実現するレイヤーになってくるのだろうなと思うわけです。

そう考えるとメタバースと人間とのインターフェイスのところを標準化したもの(ハード+ソフト)は、新しい OS になりうるし、そこらへんを傘下に収めるとすごいインパクトのビジネスになるだろうなと、まあ、すでにどっかがやってますね。

セカンドライフのように、特定の商業的目的のためのコンテンツというものではなく、Webがたどったように、自由でオープンで、そこで全く新しいものが創造できる、リアルな世界にうまく反映できるような基盤としてメタバースが捉えらることを願っています。


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