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「楽らくガーデンふちゅう」から「わたしの夢」の実現に

 2022年5月から始まった「府中コミュニティガーデン講座」は2023年3月11日で12回目の最終回を迎えました。15名の参加者のほとんどの方が皆勤賞でがんばりました。
 最終回の今日も宮町中央公園の花壇のお手入れから始まりました。

NPO法人グリーンワークスの三浦先生。説明がわかりやすく楽しく活動できました

 生徒さんたちが植えてお手入れしているのは東側と西側の花壇。場所によって陽当たりや風の通り方は違うため、花の育ちの状態が違っているのが、一年通してお手入れしたことでわかりました。また気候の違いだけでなく、公園なので、子どもたちが遊ぶため、ボールが入ったり、花壇に入ったりしていそうな西側の花壇の花が全体的に元気なくちょっとつぶれているようにも見えました。

西側の花壇

東側の方はターザンロープが近くにあるため、ボール遊びはできません。そのため踏まれることもあまりなかったのかもしれません。

東側の花壇

 次の季節の花を準備する時には、一年草と多年草の配置を、色彩も考えつつ、場所によって分けた方がいいかもしれないという学びがありました。
 本日の作業は、花がら摘み、雑草取りとヤブランの切り戻し。ヤブランは新芽が出始めてしまったものは、芽を切らないように気を付けてなるべく短く切りました。雑草を取る時、新芽と見分けがつかないものはそのままにして、もう少し伸びて見分けがついてから判断。花がら摘みは茶色を除くと、また花の色が鮮やかに生き返ります。

茶色の部分を取って、花の色が鮮やかになりました

 あまり時間が取れず、一通り作業してから、最後のまとめとポプリ作りためにプラッツの教室に移動。今回の花の活用は「ポプリ作り」。ほぼ府中産のお花を使い、それぞれで好きな花を選んでのマイポプリの作成。宮町中央公園の花壇の千日紅などや個人のお家から河津桜、ミモザ。香りの材料ではラベンダー、カレンデュラ、ローズマリーなどを使用。ここちよい香りの中、わいわい楽しく作りました。

色鮮やかな花びら
ミモザも黄色を保ってうまく乾燥できました

 そして、前回宿題として出ていた「私の夢」の発表。渡した宿題用紙には「誰と」「どこで」「最初の一歩の進み方」などお題があったのでまとめやすくなっていて、とても素敵な発表が目白押しでした。
内容のキーワードをいくつか選ぶと、次のようになりました。
・緑道を花で日本一きれいなハッピーフラワーロードに。
・花活、花推し。
・花を公園に増やす、花いっぱいガーデン。
・虫や動物がやってくる庭。
・病院で花を感じられるように。高齢者と一緒に花壇づくり。
・バスターミナルの周辺に花を。府中でお出迎えお見送りが花で行えたら。
・市役所の周りに市民がかかわれるガーデンを。
・恵庭を目標に、花のあふれる府中を。
・府中に点在している古墳に緑と花を。魅力ある遺跡づくり。
・お花など植物の物々交換できる場所があったら。
・発達障がいの子どもを持つ親御さんに、短い時間でも、一人で楽しめる花と緑の場所を。

教室で「わたしの夢」を発表

 13人の生徒さんたちが府中市内のあちこちで自分たちの夢を実現するために活動できたら、府中が花のまちになる一歩が踏み出せそうです。

NPO法人グリーンワークス 三浦先生 谷村先生

 2022年度は講座で学ぶ一年でした。ガーデンデザイン、花の選定、土壌づくり、植栽の植え付け、季節によるお手入れ、咲いた花の活用と楽しみ方と盛りだくさんの内容の講座でした。2023年度は、自分たちの場所でどうやって活かしていけるか、次のステップを学ぶ講座へとつながります。新しいメンバーも加わり、どんな学びがあるか楽しみです。先生方、スタッフのみなさまもお疲れさまでした。一年間本当にお世話になりました。
引き続きよろしくお願い致します。                         (文責:鹿嶋晶子)

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