見出し画像

「ここからこれから始めます」    公園の花壇の植え付け始まりました

 府中コミュニティガーデン講座も3回目となりました。今日から実際に宮町中央公園に行って花の植え付け作業が始まりました。
集合はプラッツの教室。そこでまずお花の選び方と植え方、大事な土についての講義を聞きました。

教室での講義

 前回のテーマに合わせて選んだテーマカラーの色のお花の選択の仕方ですが、例えば赤とか黄色とか言っても色の種類の幅はとても広いです。赤は深紅なのか、オレンジに近い赤なのかで、選ぶ花は異なり、花壇の雰囲気も変わります。宮町中央公園では、「赤」「黄色」「青」のテーマで花を選びました。そして色の他に植物の性質も考えます。形や生育環境、ライフスタイルです。植える花決まりましたら、植え方と株数を考えます。植え方は千鳥植え、格子植えが一般的で今回は千鳥植えにします。こちらの方が株の間がみな均等になります。株数は花壇の大きさや選んだ花の大きさによって決まります。
 講義の最後は土の話。「良い土ってどんな土?」これは畑作業、花壇を
やる方にとっての永遠の疑問です。土が大事なのは、植物が健康に育つためには根が健全に十分伸びることが必要。そのためには土の状態が生育に望ましい状況になっていなくてはなりません。良い土とは、「水はけが良くて、通気性があり、水もちが良く、肥料もちがいい土」。「水はけがよく」「水もちがいい」とは、「必要な水やその中に溶けている養分を吸収し、不要なものは排出する」ということです。植物の根は団粒構造の土が好きであること、土壌改良に必要な土の掘り返し、資材、有機物についての説明があり、宮町中央公園の土についての説明もありました。
 土壌改良に必要なのは、腐葉土、石灰資材、堆肥など。どのくらい混ぜ、どのくらい寝かせておくかなどを具体的な説明があり、とてもわかりやすかったです。ここまで聞くと、生徒のみなさんは、公園に行きたくてわくわくが止まらないです。

お花の植え方の説明です。

 宮町中央公園にやってきました。ちょっと暑いですが、お天気でよかったです。花壇には、今週の始めに参加可能な生徒のみなさんとスタッフで多年草と宿根草を植えており、今日のための花が空いているころに置かれていました。
 みんなで考えたこの夏―秋のガーデンのテーマ「ここから これから 始めます」テーマカラーは「カラフル」です。このテーマとテーマカラーを踏まえて先生方が、「黄色エリア」「青・紫エリア」「ピンクエリア」「赤エリア」に花壇ごとに配色を考えて、苗を選んでくださっています。

青・紫エリアの苗の写真リスト

 まずポットから地面に植え付けるやり方を聞き班に分かれて実践開始です。植え付けが終わった段階で再度集まり、水のやり方を聞きました。水やりは今回植え付けの時にたっぷりやってからは、あとは自然に任せる方法。ただ、真夏で晴天が続くとさすがに乾燥が厳しいため水やりが必要になりますが、それ以外は不要。今回の水やりは、こんなにあげるの!!と思うくらいの量をたっぷりあげます。びっくりするくらいあげる量とは、水流を弱めてシャワー状にし、植物や土を傷めることを防ぐために使うハスロがついているジョウロで一株について10秒くらい回しながらかけます。向日葵のように水が大好きな花の場合や大きい株の場合は、その二倍あげてもいいそうです。今日植えたばかりの一年草は、それだけたっぷり水をもらうと、根が水を求めて土の中で元気に伸びるため、水を取り込みやすくなり、植物が元気に育つのだそうです。そうすると、土の中に含まれる水分を効率より取り込めるようになり、水やりの回数が少なくてすむため、3つの合言葉の一つ「ローメンテナンス」が実践できるのです。
 公園で1班、2班、3班でそれぞれの花壇を割り振られて、作業開始です。

 植え付け作業と水やりはほぼ時間内に終わり、最後は振り返りシートの記入と次回の紹介です。今日は植え付け作業中はお天気でちょっと暑いくらいでしたが、無事終わってよかったです。

中央がNPO法人グリーンワークスの三浦先生・谷村先生

 楽しい時間はあっという間でした。グレイで色が無いという印象だった公園が、今週植えた花によって彩どりが入る公園に変わりました。初夏から夏の花壇ができあがりです。次はこの花の管理の仕方、花名札の作り方、選択除草についてなどの講義とまた公園での実践です。みんなで考え作った公園の花壇。次はそれを持続させる方法の勉強です。

(文:鹿嶋晶子)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?