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情報解禁! 愛と数学の歴史ミステリー?

大石Dが手がけてきた『既成戯曲の演出』シリーズは「gate」の枠を飛び出し、さらにはKAIKAも飛び出して、THEATRE E9 KYOTOでの上演!
ただいま、ついに全情報解禁いたしました!

IN SITU × KAIKA
既成戯曲の演出シリーズ VOL.1
『アルカディア』

原作:"ARCADIA" by Tom Stoppard

【既成戯曲の演出シリーズ】
KAIKAでは開館以降、新しい創作の機会として、本気の試演会「gate」を開催してきました。2018〜2019年度は、大石達起が「既成戯曲の演出」をテーマに掲げて、gateディレクターを担当しました。
その発展版として、2021年度から、「既成戯曲の演出シリーズ」の上演を開始。vol.1は、大石D自身が演出を担当します。
KAIKA webサイト:http://www.ftas.info/kaika/

[日時]
2021年8月13日(金)18:00
     14日(土)12:00/17:00
     15日(日)13:00
※開場は開演の30分前 ※上演時間:2時間30分予定(途中休憩あり)

[会場]
THEATRE E9 KYOTO
京都府京都市南区東九条南河原町9-1
Tel 075-661-2515(10:00~18:00)
JR 「京都」駅八条口から徒歩約 14 分
JR ・京阪 「東福寺」駅から徒歩約 7 分
京都市営地下鉄「九条」駅から徒歩約 11 分
京都市バス「河原町東寺通」(16 ,84 系統)より徒歩約 3 分
京都市バス「九条河原町」 (16,202,207,208,84,88系)より徒歩約 6 分

[チケット]
料金
・前売3,000円/当日3,800円
・ギフトチケット3,500円(KAIKAstoresでのみ取り扱い)

チケット取り扱い<5月22日発売開始>
・THEATRE E9 KYOTO https://askyoto.or.jp/e9/ticket/20210813
・KAIKAstores https://kaikastores.stores.jp

◉ギフトチケットとは:
必要な枚数だけ購入して、あとから日時指定できるチケットです。見やすい座席を確保してお待ちしています。家族や友人に舞台芸術をプレゼントしてください。新しい観客に劇場へ足を運んでもらうキッカケになれば・・と願っています。
詳しくは・・https://note.com/acs_kaika/n/nf9de30a24e50

[出演]
阿僧祇(白河夜船)
高橋紘介
伊藤彩里(gallop/カイテイ舎)
土肥嬌也
上条拳斗
大山渓花
勝二繁(日本海/およそ三十世帯)
藤村弘二
岡田眞太郎(劇団トム論)
横山清正(気持ちのいいチョップ)
川﨑祐輔(劇団つちの娘)
黒木陽子(劇団衛星/ユニット美人)

[スタッフ]
作:トム・ストッパード
演出:大石達起(IN SITU)
舞台監督:脇田友(スピカ)
舞台美術:岩崎靖史
照明:渡辺佳奈
音響:島﨑健史(ドキドキぼーいず)
衣装:久保李緒
宣伝美術:永戸栄大
制作:河合厚志 植村純子(劇団衛星)
演出補佐:高田晴菜 深森(白河夜船)
記録映像:KyotoDU

主催:一般社団法人フリンジシアターアソシエーション
   IN SITU
提携:THEATRE E9 KYOTO(一般社団法人アーツシード京都)
協力:劇団衛星 株式会社いろはにクリエイト
made in KAIKA

[問い合わせ先]
一般社団法人フリンジシアターアソシエーション
〒600-8445 京都府京都市下京区岩戸山町440江村ビル2F
電話:075-344-8970
メール:acs_kaika@ftas.info

※本公演は、新型コロナウイルス感染症への対策を講じた上で実施いたします。
※情勢により、公演情報に変更が生じる場合がございます。その際は随時お知らせいたします。

【アルカディア あらすじ】
著名な詩人バイロンが⻑逗留している、19世紀の英国貴族の屋敷。そこには、魅力的な女主人、天才的頭脳の令嬢、皮肉な家庭教師、三流詩人と浮気な妻、大佐、執事と庭番などあらゆる人間の織り成すカオスな関係が渦巻く――。
ある時、屋敷の庭園の設計図に、トマシナは何の気なしに書き込みをしてしまう。その行動が、約200年の時を経た世界に大きな波紋を広げることになる。現代のバイロン研究者らはその謎を解き明かせるのか。はたして決闘で死んだのは誰? 隠者の庵で終生過ごしたのは? トマシナの書き残した理論の意味は?
同じ屋敷を舞台に、二つの時代の人々のドラマが交錯し、ある思いもかけない「真実」を浮かび上がらせる。
(早川書房webサイトより)

【 演出より 】
「となると、新ニュートン主義の宇宙は必ず終末を迎え、
冷たくなってしまうことに。
(中略)
全ての神秘が見出され、全ての意味が失われてしまうと、
我々人間は何もない海辺に取り残されてしまうだろう!」
「そうなったら踊ればいいじゃない。」

『アルカディア』は文学・数学・造園学など、
多くの知識をもって描かれた戯曲ですが、
その根底にあるのは【愛と死】であると僕は考えています。

「熱いお湯は冷めて水になるが、水は自然にはお湯にならない」
という不可逆に関する現象は、熱力学第二法則と呼ばれています。
物理学者のヘルツホルムは、
これを宇宙に適用すると、いずれこの宇宙は熱を失い、
熱的死を迎えると提唱しました。
計算機もない時代に、自らその答えにたどり着いた少女トマシナは、
明るく「そうなればワルツを踊ればいい」と言ってのけます。
熱力学第二法則の不可逆性は、
まさに今、コロナ禍以降のこの時代を象徴していると思い、
トマシナの言葉に僕は大きな希望を感じました。

今、僕たちがすべき事は、彼女たちのように“ワルツを踊る”ことじゃないだろうか。
こんな時代だからこそ、この【愛と死】の物語を、
ポジティブなエネルギーを原動力に創作したいと思っています。

大石達起

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(撮影:高田晴菜)


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