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「性教育」という言葉はどんなイメージがありますか?
難しい、恥ずかしい、何をやっていいかわからない、などでしょうか。
最近は小さい頃からの性教育の必要性が日本でも言われ始めていますが、とっつきにくかったり、そもそも日々の生活が大変で(小さい子との毎日って本当に大変ですよね。親として同感です!)性教育なんてやっている余裕はない、という方も多いのではないでしょうか?

そんなとっつきにくい、面倒だと思われがちな性教育、実はそんなに難しいものではありません。
「からだをきれいに洗おう」というのも性教育のひとつ。
「自分の気持ちもお友達の気持ちも大切にしよう」というのも性教育に関わってきますし、おとなだけでなく、こどもにとっても性のことは日常生活と切っても切り離せないものなのです。

そして、少しハードルが高い生理やセックスの話などは自然科学の話の一部です。
何も先入観がない年齢のこどもにとって性の話は「桜の花びらは5枚だね」「虫は卵を産むんだね」といった話と全く違いがありません。ありのままのからだの仕組みをこども達に丁寧に説明すると、こども達は特に恥ずかしいとも思わずにそのまま理解します。

私達アクロストンは親子に性の話を楽しく学んでもらうワークショップを開催していますが、ワークショップ終了後に「こうやってありのままの話をストレートに伝えると、こどもは何も特別なこととおもわずに、スッと受け入れるんですね」とおっしゃる保護者が毎回います。本当にその通り。こども達は花や虫や水など自然科学が好きなことが多いので、からだの話も興味をもって、ありのまま理解をするのです。

とはいえ、いざおうちで性の話をしようとしても何を話したらいいかわからない!という方も多いですよね?それもそのはず。だって大人世代が性教育を受けてきていないのだからわからなくて当然です。是非、こども達が学ぶのと一緒に、大人も学んでいきましょう。

ここで、ひとつアドバイスを。
性の話をする際は「おっぱい」「おちんちん」「セックス」など、口に出すのが気恥ずかしい言葉を避けることができません。これらは、とにかく、慣れが大事です。最初は気恥ずかしさを感じながらたどたどしくても、詰まりながらでも大丈夫。何回も口に出すうちにすっかり普通に言えるようになっていきます。何を隠そう、沢山の人とワークショップをやっている私達も最初はそうでした。一遍に全て言えるようになる必要もありません。出来るところから少しずつはじめましょう。
こどもも、大人も、みんなが楽しく学べる性の話Q&Aへようこそ!

この本を手にとって下さった男性へ

自主的に性について学ぼうと思ってくださった方、パートナーに読むように促された方、何となく手にとって下さった方、どうもありがとうございます。
ただでさえとっつきにくいイメージの性教育、男性には更にハードルが高いものなのかもしれません。私達のワークショップも母親の参加が多いし、夫が性教育的には消極的だという話を女性からきくことも多いです。女性は子どものころに程度の差はあれ生理の話を大人からきく機会があるのに対し、男性は何も聞かずに育ってくるからかもしれません。でも、10代のころを思い出してください。いきなり夢精がおこって慌てたことはありませんか?膣外射精は避妊だと思っていたことはありませんか?ペニスの大きさや形を悩んだことはありませんか?
また、こどもは女の子しかいないから妻に任せればいいという方もいるかもしれません。でも、大事な娘が生理で悩んでいる時に、妻が不在なこともあり得ます。父親でも助けになれることはいっぱいあります。女性のからだのしくみはもちろん、男性のからだのしくみもきっと知らないことが沢山あるはずです。まずは知ることから一緒に始めてみませんか?

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 #アクロストン #性教育 #書籍 #育児


妻・夫。二人とも医師。子どもに必要な性の知識を楽しく・ポップで・まじめなコンテンツにしてお届けします。 https://acrosstone.jimdofree.com https://www.facebook.com/acrosstone インスタグラム:@acrosstone