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株主との対話と開示の事例紹介②

皆さん、こんにちは。
アクロポリス・アドバイザーズです。

前回に引き続き、東京証券取引所が公表した『「株主との対話の推進と開示」に関する企業の対応状況とフォローアップ』の内容を受けて、具体的に企業の対応と開示について紹介していきたいと思います。

今回は、日本エム・ディ・エム(以下エム・ディ・エム)の対話と開示内容について紹介いたします。
日本エム・ディ・エムが公表した資料については、以下の資料をご覧ください。
資本コストポリシー 株主との対話状況


■重要視する財務指標の現状と計画について

エム・ディ・エムは、企業価値向上のために、営業利益率の最大化と効率化在庫圧縮などによる資産効率の改善サステナビリティの取り組みを行うとしています。

また、株主から充実した内容の開示が求められる主要な財務指標ですが、エム・ディ・エムでは、営業利益率・ROE・ROIC等の財務指標の実績と目標を開示しています。

資本コストポリシー 株主との対話状況

■株主との対話の実施状況について

エム・ディ・エムは、実施した株主との対話について、株主の属性・会社側の対応者・主な対話のテーマ・経営陣へのフィードバック・実施回数を開示しています。

対話を通して、経営方針や考えについて意見交換をし、投資家の意見から必要なフィードバックを経営陣に対して行っているとしています。

その中で、実際に推進しているものは、英文Webサイトの充実とサステナビリティに関する取り組みであり、組織にサステナビリティ推進室と委員会を設置したとの事です。
実際のActionについて開示しているのが、非常に魅力的だと思います。

資本コストポリシー 株主との対話状況

■おわりに

ここまでご覧いただきありがとうございます。

今後、特にプライム上場の企業の経営陣やIR担当の方々は、株主との対話やその開示について更に求められることと思います。
この記事が上記の方々に限らず、株主との対話について検討している方々の前例の把握に役立つことを願っております。


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