訪問鍼灸を通じて学んだ、病気になるということ、死、について考え、東洋医学をどう活用していくのか
訪問鍼灸の会社に属してはや6年。
1日10人は対応させて頂ける環境で、自宅に伺うことでなぜこの人は病気になってしまったのか、なぜこの家族には病気が多いのか、死ぬとはなんなのか、などを考えさせて頂くことができています。
その6年の経験から現在の僕がなぜ人が病気になるのか、死ぬのかを考えた結果は、先天的な影響と後天的な影響があります。
先天的な影響としては、親、先祖がどのように過ごしたのかで変わってくるなと考えています。
ネガティブな思考、ストレスフルな状況、妊娠前の両親の体力状態で生まれてくる赤ちゃんの体力も変わってきます。
これらが生まれた段階での体質になります。
これを東洋医学の考え方では両親から引き継ぐものを"先天の気"といいます。
だからこそ次生まれてくるであろう子孫のため、より良い気を残してあげたいなと思います。
また育っていく、生きていく、老いる過程では、食べ物、呼吸、思考、運動、仕事環境(立ってする仕事なのか、精神的に疲れる仕事なのか、汗をかいて行う仕事なのか)などさまざまな要因で人は老いて、不調がでてきて、病気になっていきます。
それが人が老いて、死んでいく、自然の摂理だと思います。
昔は拡大家族で生まれることが難しく、おじいちゃん、おばあちゃんがいて、"病気"、"死"が身近でした。
しかし、現代は生まれることが当たり前、飢餓や病気になること、病気の方を見る機会が減り、少なくなっているからこそ死、病気が遠く感じて、情報社会にも関わらず健康に対しての興味関心が進まないのかなとも思います。
ではそのような現代の中でどのように東洋医学の考え方を落とし込んでいくのかが大切になります。
それが三因制宜、標治、本治が大切になってきます。
まずは三因制宜です
・因地制宜→その人が住んでいる土地、生活環境にあわせて鍼灸をすること
・因人制宜 →その人の体質、その人の考え方、価値観に合わせて鍼灸を行うこと
・因時制宜→季節、気候によって体調は変化するため対応をすること
なので、その土地に住んでいてその人に合った治療を提供できるように努力していきます。
標治、本治についてです。
「病気の原因が本」で「症状が標」です。
標治とは、今出ている症状に対して、どう対応するかを考えて治療することです。
例えば、生理痛、頭痛があった際に痛み止めを飲む、痛みを和らげるような鍼を行うことも同じです。花粉症であれば抗ヒスタミン薬を飲むなどです。
本治とは
生理痛であれば、ナプキンによる影響、砂糖や油のとりすぎによる痛み、運動不足による影響、睡眠不足による影響など原因を突き止めて行動して、生理痛が起きにくい体作りを行うこと、これが本治となります。
現代は昔と比べて、医療が発展していますが癌や難病が増えています。
考えられる原因としては、体が代謝、排泄する以上の毒が入ってしまっているからではないでしょうか?
少しでも体が楽になるように行動して頂けたらと思います。
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