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理想のキッチン探し㉓矢口渡

 都営住宅で物件が出ている、というので観に行きました。図面ではI型キッチンなんだけど、インターネット上に出ている写真はL字型。L字型は動線が短くて済むので、使いやすいはず。上井草の物件みたいに狭くなければだけど。収納の扉がパステルグリーンなのも気になったんです。物件自体は9階建ての5階で3LDK、約78㎡との情報。

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 実際に行くと、いかにも団地な建物が並ぶ一角の、実は5階建ての5階。幸いエレベーターはありました。キッチンはご覧の通り、L字型の写真が正解でした。それにしても、物件の間取り図って結構いい加減なのね。キッチンの縮尺が合わないぐらいはあるけど、L字とI型が違うとは。前に市ヶ尾の物件でも、内部の2階のレイアウトが図面の倍ぐらいあったりしました。いざ引っ越しというときに、図面と実際が違い過ぎると、寸法を測って書き込むときに不便なんですよね。

 コンロは3口。扉の部分は写真ではきれいに写っているけど、けっこう古びた感じがあるんですよね。独立型のこのキッチンの場合、冷蔵庫置き場は柱の横に確保されているものの、ゴミ箱を置いたら他にもうものは置けない。電子レンジはコーナーの奥に置けるけど、トースターや炊飯器置き場は微妙な感じです。そして入口が人一人分しかないので、熱いものを運ぶときや、料理中に入ってこられるときは、お互いに声を掛け合わないと鉢合わせしちゃうかもしれません。

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一応正確じゃないけどこんな図面です。まあでも、ちゃんとコーナーの長さは50センチぐらいあったし、使えそうな気はします。でももう一つ気になることが。キッチンの開口部が狭いので、LDやキッチン入口に面している洋室でエアコンをつけているとき、扇風機とかでしっかり風を送らないと、冷暖房が効かないかもしれないことです。冬は火を使っていれば、マンションの気密性から暖かいかもしれませんが、真夏は暑そう。

 よくわからなかったのは、収納と見えた扉を開けたら洗濯機置き場があったこと。洗濯室です。でもこれなら、例えば浴室乾燥機やドラム式洗濯機を買って使ってもドアを閉めておけば音が気にならないでしょう。それは面白いです。

 一方、居室は多摩川に面していて眺望はとてもいいんですが、道路挟んですぐ先が多摩川の河川敷。万が一、2019年台風みたいな超大型の台風が来て決壊したら、道は水につかるかもしれません。そして西日がきつい。東向きの部屋は一つだけです。悩ましい……。

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 物件を出たところが小さな商店街になっていて、魚屋と八百屋があります。ちょっと行くとコインランドリーも。でも何だか寂しげな町です。光が黄色い秋の光のせいでしょうか。駅前には商店街がありますが。工場は多い。東急多摩川線沿線は、キヤノンの本社がある下丸子から南側には町工場が点在していて京浜工業自体の一角を成しています。下丸子は矢口渡の二駅北側。矢口渡は終点の蒲田の次の駅です。

 昔、西馬込に住んでいたときは、西日がきついので、窓にすだれをつけていました。それである程度は光を遮れましたが、夏の日中はエアコンがほとんど効かないぐらい暑かった。エアコンがリビング兼私の仕事部屋の1台しかなかったので、夜は扇風機しか使えない。よくあんな暑い部屋で寝ていたなと改めて思うほどです。「今回は真西じゃなくて、南西だけどな」と夫は言います。でも、あのときだって不動産屋さんは、西じゃなくて南西だって言っていました。うーむ。

 実は今回、隣の武蔵新田でも別の物件が出ていてこれから観に行く予定です。間取り自体は和室が一つ、洋室が二つで、それぞれ仕事部屋が持てて使いやすいし、キッチンのL字は魅力なのでいったん保留にし、不動産屋さんとの約束へ向かいました。さて、どうしましょうか。




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