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じっくり煮る意味・その7

 自宅で仕事をしている人、主婦の人たちは、皆さん1人のお昼ご飯をどうしているのでしょうか?

 1人暮らしのとき、私はいつも1人で食べることを前提にしていましたから、ひじき煮などの常備菜をつくり、味噌汁やスープを多く作って同じものをくり返し食べていました。

 2人になると、1日のうち1人のご飯と2人のご飯が交互にある場合があります。2人で食べたときに残ったものを食べることもありますが、何もないときの1人のご飯もあります。そんなとき、私がよく作るのは、キャベツか白菜と卵、キノコなどの炒め物です。今日のお昼は上の写真の材料を使う予定です。これが案外おいしくて、最近太り気味の私にとってはカロリー控えめのありがたいご飯なんですね。すぐできるのがミソ。

私の時短術

 ここ数年、ありがたいことに仕事が増え、夕食後は残業しないと決めている私は、超特急で夕食を作ることもあります。ご飯をセットしてから一仕事し、その後に料理すると、炊き上がりまでの時間は20分ぐらいしかありません。「きょうの料理」で人気だった「20分で晩ごはん」ですね!

 でもあの番組は、20分で何品も料理していましたよね。それを実際にできた人はどのぐらいいるのでしょう? 得意な人なら大丈夫なのかな。

 料理研究家みたいに料理技術がそうない私は、もっと簡単な料理をします。一度に使う食材を減らすのは大きなポイントです。焼き魚も簡単な料理の一つです。あらかじめ塩を振っておくことさえ忘れなければ、10分もあればたいていの焼き魚は完成で、他の料理の合間にできます。煮魚も、ものによりますが、私が作るイワシの煮つけだったらやっぱり10分程度。魚は時短料理がしやすい食材なんですね。サバ缶やツナ缶を使った料理だって、他の食材と炒める、煮るなどですぐにできちゃいます。煮たら出汁も出ます。

 作り置きできるヒジキ煮などの常備菜も、戻しておくことさえ忘れなければ簡単です。ニンジンや油揚げなどを切って一緒に炒めてふたをし、蒸し煮すれば30分もかからないし、軽く炒めたらあとは鍋が勝手に調理してくれます。そしてくり返し食卓に載せられる。

 味噌汁だって、出汁を取るのは実は簡単。私は煮干しを頭ごとお茶袋に入れて鍋に水を満たしておきます。直前でも大丈夫。私はあまり頭やワタの苦味を気にしないので簡単なのです。そして、沸騰したら野菜などを入れてふたをして火を弱め、具材にもよりますが10分もあれば火が通っています。あとは味噌を溶き入れるだけ。

 2~3種類の具材で肉を加えた炒め物をメインディッシュにすることもよくあります。巻くとか包む、といった工程は私のふだんの料理にはありません。切って炒めるだけ煮るだけなら料理は意外と簡単です。

 工程を少なくする、食材を少なくする、ふたをしっかり閉めて蒸す時間をつくることが、私の時短術のポイントです。どうでしょうか。この程度の時短術、実はやっていたという人は案外多いのではないでしょうか?

 そして時短料理ができるようになるまで、私は何年も台所に立ってきました。つくっている間に手間を省く方法を見つけ、料理の要領を覚えて動きに無駄がなくなり、気が付けば、20分で晩ごはんができるようになっていたのです。それを5分、10分にしたい人はプロの力が必要です。そしてまだ料理に慣れていないけど、10年も時短マスターにかけていられない、という人は、どうぞレシピを活用してください。そこには何年もかけて料理してきた、知恵を絞って考え抜かれたアイデアがたくさん詰まっていることでしょう。人はお互いの知恵をもちより、それを積み重ねて進化してきました。人の知識を借りることも人間の知恵の一つです。

 



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