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夢のキッチン・その3

 このシリーズは、現状は賃貸住宅住まいでキッチンの選択肢がない中、あえて自分にとってどんなキッチンが理想なのかを考えることで、家事の悩みの背景を探っていくものです。前回は、コンロをふやしたいという話を書きました。

 今回は、コンロでの調理中に欲しい収納についてです。ちょうど前回の写真のように、現在の私のキッチンでは、お玉類をまとめて100円ショップで買った容器に入れています。スパイスは下記のようにスパイスラックに入れています。ご覧の通り、お玉類の位置もその横です。

 これはちょうどコンロの真後ろです。カレー味にしたいなど、スパイスをいくつか使うつもりのときは、あらかじめスパイスラックから必要なスパイスを取り出して食器棚の上に並べておきます。

 これはこれで便利にはなっているのですが、お玉類の容器は慌てて取り出すときに、欲しい道具がどこにあるのかわからなくなったりします。スパイスも、急に「やっぱりこれ使いたい」と思ったときに、探し回ったりします。最近、味つけがうまく決まらないと悩んでいる人や、料理をしながら味つけすることが苦手、と感じている人が多いそうです。

 その悩みはもしかすると、調味料が取り出しにくい台所環境に原因があるのかもしれません。

 それで私がいつか欲しい、と思っているのが、トップに掲げた写真です。これは1回目の記事で書いた、私が会社員時代につくった住宅設備会社の小冊子の1ページです。キャプションは私が昔書きました。

 左上の写真にあるように、油や醤油など大きな調味料は下の段に、ときどき使うスパイス類は上の段に、そして右側の写真のようにヘビロテする塩やコショウは目の前のスパイスラックにあるのが理想です。この収納類とコンロの位置関係が写真からは読めないですが、私としてはコンロのすぐ隣に調味料の引き出しがあってほしい。

 もう20年以上前の商品解説としてあるぐらいなのだから、さぞや今は便利な収納が世の中には売られているのでしょうね……。ちなみに、このメーカーは現在パナソニック電工の名前ですが、当時から高級品だったことを思い出します。

 レールがするっと出てくる引き出しを開け、さっと必要なスパイスを出して鍋に振りかけ、そしてさっとまたしまう。そしてチャチャッとおいしい料理ができたら、なんとすてきなことでしょう。もちろん、鍋に火を入れた段階で、お玉が入った扉もささっと開けて、欲しい道具をさっと取る。さぞや料理上手になれることでしょう。


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