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夢のキッチン・その4

 今回は、作業スペースについての話です。上の写真にあるように、水切り籠置き場と一緒になっているので、とにかく狭い!この現実からの脱出は私の夢です。前にも少し社会背景からの説明でこの話は書きました。

 似たような写真ですね(笑)。夫は料理する際、この水切り籠を後ろの電子レンジの上に移動させています。そうすると、作業スペースを全部使えるからです。私がそれをやらないのは、ザルやボウルをよく使うので、下ごしらえしては道具を洗うことをくり返していると、水切り籠が手近にあるほうが作業しやすいからです。電子レンジの上は、私の身長で手軽に洗ったものを置くには高すぎるし、動線が悪くなるからです。人にはそれぞれ違う使い勝手の感覚があります。

広い作業スペースが欲しい!

 前の記事でも書いたように、一般的に台所が狭い場合は、作業スペースも狭いことが当たり前のようです。シンクの上にまな板を渡し、食材を切るしかない台所もあります。アイランドキッチンを置けるなど、台所が広い場合は作業スペースもあるようですが、東京の狭い賃貸ではなかなかそんなわけにはいきません。食洗機が内蔵されていたり別に置き場を設けていられれば、もちろん水切り籠を置く必要もありません。しかし、悲しいかな。賃貸のわが家のキッチンに食洗機を置く場所はないのです。

 私の理想は、冷蔵庫の右側に作業スペースがあり、シンクがあり、そして水切り籠を置く場所があるか、食洗機が右下に内蔵されていて、作業スペースがまるまる使えること。

 作業スペースが狭いと、料理が下手になります。なぜなら、体を縮めながら包丁を使えば、食材が切りにくいからです。また、例えば筑前煮やミネストローネなど、何種類もの食材を使う料理の場合、ボウルやザルなどに食材を取り分けておく必要もありますよね。特に筑前煮は、固さの異なる野菜を何種類も入れるので、理想的には固いものから順番に火にかけて炒めてから煮る作業が必要です。

 でも、もしスペースが狭く、ボウルを何種類も使えない場合は、まとめてザルやボウルに入れて、同時に炒め始めるなどしてしまって、完成したときに、食材が堅いものや柔らかすぎるもののムラが生じるかもしれません。

 あるいは、何種類も食材を使うと作業が面倒になるから、と食材の種類を減らしてしまうかもしれません。もちろん少ない食材で料理する理由はいろいろありますから、必ずしも作業台のせいにはできませんが、料理のバリエーションや栄養のバランスにも影響する可能性がある問題だとは理解していただきたいのです。

 キッチンは人が働く場所です。予定した時間内に作業を終えなければ、あるいは必ず何かしら働かなければ、生活がスムーズに回っていかない重大な場所です。ですから、ここが働きやすい場所でなければ、生活に差しさわりが出てしまうのです。次回は、この続きで完成した料理の置き場所について考えたいと思います。


 

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