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岩のような塊が送られてきた、これは挑戦状なのか。

小包ですと届いた箱。担当の人が「相当重いので玄関まで運んじゃいますね。って何ですかね?冷凍できています。」首をかしげながらドスンと置いた箱。書かれている荷物の中身を読むと「肉」とひと文字だけ。担当の人と顔を見合わせてしまった 笑

義父に電話をすると仲間が飼育している豚を締めたから送っといたとの事。

「面倒だから切ったまんまスーパーの袋に入れて冷凍で送ったから。ほんとはもっと送りたかったんだけど、重量オーバーで送れんかったんよ。それ、20キロあるからあとはよろしく。」

に、にじゅっきろぉーーーーー

最初の頃は、子袋に分けて送ってくれてた義父。年々ちっとくらい雑でも大丈夫だろうと塊が大きくなってきたなとは思っていたけど、まさか20キロの塊とは思いもしなかったぞーーーー

ある意味、義父の挑戦とでもいようか。とんでもなく楽しくなってきた。人生初の塊肉、切り分けてやろうじゃないの!!!メラメラ。

子ども達も興味津々。いや、正確に言うと次男だけノリノリ。長男は一応付き合い程度にへえ~。で、箱を開けてみると、うそでしょ、岩みたいに一個の塊じゃないか?!それもスーパーの袋から出ちゃってるのを無理やり結んである感じ笑 お義父さん、これは相当ぶっこんできましたね。さらに燃えるじゃないっすか!

しか~し、重すぎて箱から出せない。冷凍されてるからかったいし。ほんとこれ岩だわ。段ボールを破って全体像があらわに。

ローリング状態の俵型風肉じゃないか!のこぎりが必要?電動?我が家の包丁できれるのか???ってその前に台所へ運ばなきゃ。ってところで夫が帰宅。

親父が肉を送ったって言ってたけど…えぇぇぇぇぇぇぇーーーこれかよ?!ええ、ええ。お宅のお父様最高に面白い感じに送ってくれましたよ。ってことで、二人で持ち上げて運んでいよいよ切り出し。

主にパン用に使ってる肉用ナイフと。柳包丁。まず、柳包丁を研ぎまくって切れ味抜群にするところからスタート。肉を眺めながら、ひたすら砥石を使って研ぐ私。絶対に解体してやるぜーとドーパミン出まくって一心不乱。キレッキレの包丁に仕上がった。よし、まずはこのローリング状態を少しうでも平らにならしていこうじゃないか!ってことで、肉のはじに指をかけておりゃぁぁぁぁぁぁーーーーーとひらいてみようとするがびくともしないじゃないか。無言の塊の圧がすごすぎる…ま、負けたくない…

となれば、一人じゃ無理だと夫にも参戦してもらう。ふたりで指をかけせぇの!でひらいていく。ギギギギギーーーと言いながら半解凍風味の塊が鳴り出す。結婚式以来の夫婦共同作業、塊との戦いに息ピッタリ!

格闘するもようやく3割くらい広がった。以外にも凍っていて硬すぎる。なにこれ?本当に肉なのか?と疑いたくなるほど岩。

仕方ない、開いたところから切り出していこう。ってことで、包丁を入れたんだけど皮が厚くて切り落とすことができない。包丁を変えて、肉専用のナイフで挑む。ぎーこぎーこぎーこ。皮が、皮が切れない。脂が解けてきて手が滑る。おりゃぁぁぁぁぁぁーーーーー!ぎこぎこぎこぎこ!う

ふぅぅうぅぅぅぅ…ようやく一塊切れた。ってもう0時回ってるじゃん!ここまで来るのに数時間格闘。

夫が本気モードに進化。俺がとにかくばらしていくから、おまえはまな板使って細かく切ってくれ!オッケー!

脂まみれになりながらも明け方に解体完了。包丁握ってた手には豆ができ、つぶれてしまっている。痛みを伴った塊との格闘に我々は勝ったんだ!!!勝利!やったーーーー!!!最高っす!なんだったらヒーローインタビューうけたいくらい。夫は終わったとたんにフェードアウト。私たちよく頑張ったよね。共同作業だからこその団結感盛り上がったのは私だけ。別にいいのだ。強要しないし。自己満足でオッケー!

想像を超えてくる出来事にとてつもなく燃える。義父はもしかしたらそんな私のことを知って年々チャレンジしてたりして。ふふふ、そう思うだけでワクワクしてくる私はたぶんドМ気質。

勝利のビールはこの上なく旨い

そして、年明け早々に塊が届いた。サイズ感はそうでもない。が、内臓もセットで届いてた。むむむ!そうきたか!どんな料理にしようかな。またまたワクワクが止まらなくなってきたぞーーーーー。

そんなお正月。

みなさん、ワクワクが大好きすぎるacoを本年もどうぞよろしくお願いします!

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