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きっと食べているのはパンだけじゃないのだ

こんにちは。
心と暮らしに優しく寄りそう パンの教室"むすび"です。

「わたし きょう パンをやいたの」

これは、先日のレッスンの終わりに、ある子が私に言ったひと言です。

このひと言には、たくさんの気持ちが込められているなぁ。

みんなを見送ったあと、洗い物をしながら考えていました。

私の教室に来るのは、未就学児さんとそのお母さんが多いのですが、ほとんどのお子さんは、パン作りは初めて。 

粉をボウルに入れる。
ボウルに入れた粉を混ぜる。
発酵した生地を触る。

どれもこれもが初めてで、それはそれは真剣に、そして、大人が想像する以上にドキドキしながら、ひとつひとつの作業をしていきます。

そうやって焼き上がったパンは、どれも個性的な仕上がりで、とても愛らしく、子どもたちの顔は達成感でいっぱい。

ジャック・オ・ランタンのパンを作ったよ

まだ、あたたかいパンを頬張る子どもたち。
その顔は、"パン作り"という初めての体験を終えて、ちょっと安堵したような、肩の力の抜けた落ち着いた表情でした。

「わたし きょう パンをやいたの」

子どもたちは「おいしー」といいながら、たぶんそれ以上に「パンが焼けた!」「うれしい!」という気持ちを、もぐもぐもぐもぐ、よーく咀嚼して、よーく味わって、お腹も心も満たしていたのだろうな、と感じます。

きっと、家に帰って、自分の焼いたパンを家族に振る舞い、喜んでくれた家族を見て、またたくさんの「うれしい」で心を満たしてくれたんだろうな…。

そして、私もまた、子どもたちの「うれしい」を食べさせてもらい、帰宅後に繰り広げられる幸せな家族の時間を想像し、パワーをもらっているのです。ほんと、ありがたい。

ちょっと大きな話になるのですが…

自分の心と体と頭を一生懸命使って、自分のことも大切な人のことも喜ばせて、心をたくさん「うれしい」で満たしてあげることができた。

そんな経験をした人が世の中に増えたら、世界はもっと平和になるんじゃないかなー、なんて思っています。

私がしていることは、本当に小さなことだけど、平和の種まきをしているつもりでレッスンをしています。いや、そんなレッスンになるよう、精進しようと思います。

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