【R18】監禁婚 ~選択の日々 山那学園編~ 一真編 感想
癒されるだけの√…なんてあるわけなかった
ついさっきまでずっと幸せを願っていた光(気持ち的に呼び捨て)、元気で何よりだけど本人√よりヤバい男に育ってるじゃないか…母は泣くぞ……
そしてそんな光のせいで、今度はこっちが襲う側じゃん!!!
今までヒロインがやられていたことを今度はやる側になったことで、犯して奪い、傷つけたにもかかわらず相手の愛と優しさで許されてしまった側の気持ちがわかってしまうというとんでもない√。
さすが監禁婚シリーズ、まともな男に癒されるだけの√があるわけないな!
そうだよなあ、薬のせいだとわかっていても愛されている・受け入れられているような錯覚に陥るし、逆に本当に愛を向けられている時も「そんなはずはない」って思ってしまうよな……
両片思いの二人が偽装恋人になるなんて超大好物シチュのはずなんだけど、最初に卑怯な手段で関係を進めてしまったこと、それでも触れられて嬉しいと思ってしまうことへの罪悪感の方が上回ってそれどころじゃない。君がソレを切る前に私はココを埋め立てるべきだったんだ…ごめんよ……
凍時さんがある程度理性を残す方の薬を使った気持ちも、それゆえにヒロインの愛を信じられなかったことも少し理解できた気がして遅効性のダメージをくらう。
そんなとんでもない状況に追い込まれたにもかかわらず、一真もヒロインもとってもいい子。明らかに監禁婚の世界に生まれてくるべき魂じゃない2人を西条光のせいで巻き込んでしまって申し訳なさすぎる。
ED1も、副会長さんのことを引きずってるわけじゃないと思うんだよね。本当にそうだとしたら、結婚前に家の力でもっと穏便に済ませる道がありそうだから。ED3と同じようにヒロインを想う気持ちはあったのにそれがまっすぐ成就する可能性はもう絶たれてしまって、彼女の未来をこんな形で引き受けてよかったのかという罪悪感とか、自分が光にしたことの報いが本当にこれか?とかいろいろ考えてたんじゃないかな。
西条父子に感じていた謎の境界線を彼には感じなかったのも、一真だけは「愛する心」と「気持ちがいい性行為」と「家族になり、子どもを産み育てること」の3つをちゃんと分けて考えてたから。
当たり前すぎることなんだけど、他の攻略対象が全員妊娠を結婚の手段として捉えていたことに苛立っていた(愛されることは100%ないという思い込みゆえのものだということはわかっているが、ヒロインの不安や恐怖を思うと許せない)からものすごく輝いて見えたよ…!
よりによってそんな子になんてことを…いやもう本当に本当に申し訳ない……他の攻略対象全員、久世家当主に紳士としての心得を叩きこまれてこいや!
久世家と言えば、さすがにBADみたいな状況になったら家が動くと思うんだよね。
だから「……という悪い夢を見てしまうくらい、黒い衝動に駆られることもあるんだ」みたいな感じのIFじゃないかなー。
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