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【18推CD】親愛なるタナトス 感想

(ワクチンの高熱に浮かされながら聴いていたのでちょっと理解が曖昧かもしれません、すみません!気付いた点は随時修正します/発売順ではなく聴いた順に追加しています)

親愛なるタナトス 第五巻 徒花

タナトス5、聴いた人のほとんどは佐和さんの声帯じゃなかったら存在を許されない男って言うと思うんだけど、私はめっちゃツボだった……もともと好きなタイプ×病みとヒロインへの欲は別物という安全バイオレンス(?)×某業界への個人的お気持ちの倫欠マリアージュですごく楽しめてしまった2022-08-29 18:30:00

「今、目の前」の人間関係よりも興味関心のあること(数学でも自然でも哲学でもなんでもいい)がある人が、「私と親しくなるための手段としての会話」ではない純粋な「これが好き」を楽しそうに語るのを聞くのめちゃくちゃ好き 広義のオタクの話を聞くの大好きなんだよー全然知らない分野でも超楽しい
2022-08-29 18:34:35

家に誘われて二人っきりで過ごしてるのに全く性欲が見えない男の「この人は私に触れたくて家に呼んだわけではないんだな」が、「恋愛対象として見てないのかな」じゃなくて「お互いを見るんじゃなく、並んで好きなものを一緒に見る時間」の安心感と愛しさに繋がるの最高 絶対好きになるよねこんなん
2022-08-29 18:42:04

そうなってもいいなと思って彼の家に行ったであろう彼女が「罪」を知ったショックで混乱して抗いながらも完全に憎悪にはならない感じ、R18のお約束もあるだろうけど「失望した、関係を断ちたい」じゃなく「私の話も聞いて!」「納得できるように説明してよ!」という強い意志を感じて似た者同士で良い
2022-08-29 19:37:16

カフネの後に聞いたから「寝顔」って…ああ…と思ったけど生きてたのね!??(アフターストーリーがあったのを今知った)
2022-08-29 20:07:18

オタクが好きなものの話をし始めて、嫌な顔をされるかと恐る恐る相手の顔を見たら笑顔で楽しそうに聞いてくれていて、「好きなものを好きって言っていいんだ!」って安心して言葉がわーっと溢れ出す感じが大好きで、そういう湧いて弾ける力強い光のような言葉を浴びたくてTwitterやってるところがある
2022-08-29 20:20:13

このヒロインの言動や発想、価値観まで全てがまっっったく広告代理店らしくなくて、激務というより世界にうっすら見下されながら生きることでメンタル消耗してたんだろうなーというのが容易に想像つくし、彼にもそれが伝わっているからそこまで拒絶されるとは思わなかったんだろうな…
2022-08-29 21:13:54

ヤバ男萌えも色々あるって話、私自身は「狂気」自体が好きなわけではないってところが鍵な気がする どうしても譲れないものがあるが故にそれ以外は全部どうでもいいみたいな愛し方が見たいし、できれば許すだけじゃなくて共犯者として生きていける二人が見たい 「一緒に死体を埋めてくれる人」概念?
2022-08-31 21:41:46

「どうしても譲れないもの」=ヒロインっていう王道ももちろん大好きなんだけど、出会ったばかりの人だとなぜそこまで…?となるのが難しいところで、そういう点でも加地良哉の「譲れないもの」がヒロインと関係ないところからスタートしてヒロインと結びついていく…という流れがすごくツボだったんだ
2022-08-31 21:55:09

加地良哉の良いところ:自分の権利を侵害した+対話に応じなかった相手だけ💣して、悲しみや怒りの矛先を無関係な他人に向けないところ 反撃を成功させる力を得ても被害者を最小限に抑えるようペースをコントロールできたところ 行動は狂気でも、良心とすら言いたくなるような理性や冷静さがあった
2022-09-05 02:05:25

親愛なるタナトス 第一巻 邂逅

タナトス1は父親以外殺してないしヒロイン生きてるよね…?目にした感想がその真逆と言ってて不安になってきた…タナトス5もヒロイン死亡EDかと思ったらアフターストーリーがあってびっくりしたし、音声作品の理解力がなさすぎて不安
2022-09-04 22:33:52

JJ秋公演のメアリーを思い出して、それでも瀬尾くんは「お人形」「ともだち(家族)」じゃなくて、動かないことが前提の「マネキン」と称したんだなあという狂気に振り切れない感じ(?)に背筋が寒くなったよね
2022-09-04 22:41:33

親愛なるタナトス 第二巻 侵食

※グロ注意!!!

タナトス2正直苦手なタイプのヒロインなんだけど、5・1にはない初の新鮮な死体の横でのプレイにも即順応する鬼強メンタルだからこそこの結末なんだなー!全然共感が生まれてないのに結果的に一番共犯に近い関係になったのもすごい
2022-09-06 01:21:47

「誰にもわかってもらえない闇を抱えていて苦しい」を解消する最適解、理解や共感ではないってこともあるのかもしれないね
2022-09-06 01:25:14

■感想

DLSiteのレビューで「好きな人に食べられたい人にとってもオススメ」「これが一番、愛ゆえに殺してしまうという気持ちを感じました」とあったからそういう話なのかなと思っていたんだけど……あれ???

殺されて煮込まれている(まだ食べてない)のはモブだけだった……ヒロインは最中に噛まれて血を舐められる(受け入れていて煽っているので合意)くらい。特典は持ってないんだけど、特典だけに出てくる話ならそんな書き方しないよね?

甘いようで絶妙に不穏な初夜の時、噛み癖を謝る彼にヒロインは「あなたのものになったみたいで嬉しい」みたいなことを答えていたから、最終トラック「乾杯」は「これで本当に『僕のもの』になったね」ってヒロインを食べながら一人「乾杯」することで伏線回収するEDかな~と思ってたのに!

大好きだから一つになりたい、食べて飲み込んで自分の一部にしてしまいたいというような狂愛を期待していたから、食べるのモブなんだ…ってしょんぼりしてしまった。。いや公式にそんなことは一言も書いてないから、レビューを鵜呑みにして勝手に誤解してた自分が悪いんだけど……

彼はそもそも死が欲と繋がっていなくて、血は死でも痛みでもなく、生を象徴するものとして求めてるんだろうなって気がするんだよね。
肉体に対するそういう独自の捉え方とか、生い立ちが影響しているようで全然違う方向に行ってるのは彼の面白いところだなあと思う。
あとは、血と涙と愛液、そして煮立ったトマトソースと冷たいワインの温度・色のイメージがゆるやかにつながっていくのが不気味で良かった!

多くの人はヒロイン(=自分)が食べられるよりモブ煮込みを出される方がショックが少ないのかもしれないなとは思う。思うけど!それでも私は、愛でも憎しみでもない殺人をする人に寄り添うよりも、愛されすぎて食べられちゃう方を見てみたかったなあ。

乙女向けでヒロインが殺されるシチュはほとんどが最中の首絞めで、息が詰まって苦しい感じと気持ちよさは割と近いところにあるからそれ自体は結構好きなんだけど、流血音からの「いただきます」を食べられるもの視点で聴けたらなかなかレアで面白いと思うんだけどなー。
2022-09-19 02:22:36

余談:高熱の日にヤバ男CDを聴きたくなる理由


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