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ジャックジャンヌ 感想3:白田美ツ騎ルート

※ED3種類・親密度イベ全て・ステラセット小冊子のネタバレを含みます

あーーーー!ものすごく!恋…!!!白田先輩が希佐ちゃんに人間として惹かれていくのと同時にその裏側にある綺麗なだけじゃない気持ちに苦しみながらも、周りの人との関係や舞台への想いに真っ直ぐ向き合って前に進んでいく姿がとても眩しくて素敵だった。
2021-08-05 23:59:01

「僕が、お前が、別の誰かと組もうとも」「僕にとってお前以上のパートナーはいない」という愛情の伝え方がすごく白田先輩らしくて印象的だった。たぶん、他の人の「視線が、お前に触れるのがいや」というような独占欲は消えてはいない。
2021-08-05 23:59:17

だけど、舞台で素晴らしい歌を歌い、演技をして、最高の役者になったとして、それでプライベートでも希佐ちゃんの「パートナー」になれると思ってしまったら、ハセクラやルイスと同じだよね。どれだけダンスを上手に踊れたとしても城間さんの気持ちは動かないし、ダンスが上達する「ご褒美」として本人の意思抜きで扱われることに嫌悪感がある(けれど、それを表に出しても理解されないということもわかっている。城間さんの台詞はかなり少ないんだけど、プレイヤーの女性のほとんどは城間さんの気持ちが超わかると思う…)。
2021-08-06 00:00:26

白田先輩は自分がそういう経験をしているからこそ、絶対に「自分のものになってほしい」的なニュアンスのことを言いたくなかったんじゃないかな。もちろん「あなたのものにして」という種類の愛もあるけど、徹底して「僕は」と語るまっすぐな愛の言葉だからこそ届いた部分も大きかったと思う。
2021-08-06 00:00:57

冬公演は本当にもう大好きすぎて毎回号泣なんだけど、互いを赦すシーンに至る前のルキオラがまた白田先輩√だと超刺さる。鼻詰まりを放置する(鈍感でいる)と悪臭(欲にまみれた客)を無視できる代わりにフギオーの花の香りが楽しめない。
2021-08-06 00:01:31

だけど、面倒だけど一歩踏み出して耳鼻科を変える(感覚を研ぎ澄ます)とフギオーの花の香り(色恋の楽しい部分)が楽しめる代わりにヨモギのにおい(色恋の醜い部分)に気付いてしまう。
2021-08-06 00:01:51

白田先輩の中にある希佐ちゃんを好きだと思う気持ちは、温かく優しいものであると同時に、あれほど嫌悪していたはずの嫉妬や独占欲みたいな綺麗じゃない感情(「圧」に内包されるもの)も入っていて、それに気付いてしまった時の葛藤を思うとすごく苦しい。
2021-08-06 00:02:33

ルキオラの罪は「本当のことを話せなくしてしまったこと」だけど、ルキオラの中にはもう一つ、自分がフギオーに向ける欲望(ヨモギがないと眠れなくなるほど「圧」を帯びるものの一つ)を自覚できず、自分は「快楽と欲望」を拒む側であるかのような顔をしていた自己欺瞞の罪があったと思う。
2021-08-06 00:03:13

ルキオラが自覚していなかったとしても、白田先輩は演じながらそこまで懺悔したかったし、赦されたかったんじゃないかなあ。  「お前が何者だろうが」「肯定」する自分でいることで、快楽と欲望を含んだ不完全な自分たちが「自分の意志で」生きることをまるごと受け止めるような、そんな愛。
2021-08-06 00:05:15

ジャックジャンヌ白田先輩√、全体的にはすっっごく良かったんだけど、最終公演だけ一つ納得いかないんだけども…もしかして何かパッチとかあて忘れてる?あるいは、私が乙女ゲーマーとして異端すぎる……?

最終公演の話

最終公演がそれぞれの√で変わるっていうのはわかるんだけど、ジャックエースであるシシアが「私」で中性的(他の役を演じた時と比べると女性寄り)な話し方、アルジャンヌであるカルロが「僕」「お前」で荒めの男言葉なのはなぜ…?

もちろんカルロが男所帯のキルツェでなめられないようにするためにそういう態度をとっているとしてもおかしくはないんだけど、シシアより小さく見えるようにって演出をしていたところからして、そういうことじゃないよね。
演技の幅ってことを考えても、白田先輩はルキオラの時ちゃんと女性的な柔らかい喋り方や弾むような笑い方をしてたのに、カルロはものすごく素のまんまだったのが納得いかず……

そこではっと思ったんだけど、もしかしたら、私が思うよりもはるかに多くのプレイヤーが、「乙女ゲームで女性的な態度をとる攻略対象は見たくない」って思ってる?
私は冬公演で役を通してお互いが想いを伝えあうシーンがとてもとても好きだったし、それが乙女ゲーム的な萌えの妨げには全くなってなかったんだけど、これはものすごく少数派なのかもなー。

「……私の足……」のスチルやダンスのCGのシシアが女性っぽすぎるのは他√で全部希佐ちゃんがジャンヌだから1√のために差分は作れないってことで(突然のメタ視点)仕方ないかなと思ったんだけど、台詞はこの√だけのものだから、私はアルジャンヌであるカルロとジャックエースであるシシアが見たかった…!

白田先輩に関してはもう冬公演が至高すぎて、なかなかそれを超えるクライマックスは難しいというのはわかってる。ハードル上げすぎてるとは思うけど、でも、それでも…!!

最終公演についてはいまいち納得いってないところ(↑)もあるんだけど、ステラ冊子がすごーーく良かったから隙間のあれこれは全部こっちで埋める!嘘!もっと見たいです!!!
2021-08-06 00:06:50

白田先輩√・ステラ冊子について

白田先輩が歌い方を変えることで希佐ちゃんの歌もジャックエースやアルジャンヌに「変化する」話、すごく良かった…!本編の2/5で2人で「淡色」を歌ったシーンがすごく好きなんだけど、そこから歌で想いを伝え合えるようになってる……!!

あと膝枕ね!希佐ちゃんが頭の重さをかけないように遠慮するのも、そこから何も言わずに髪を撫でて安心させてくれるところもめっちゃ良い!
好きな人に触れるのって、好きであればあるほど「圧」を持ちやすくなるから(それが必ずしも悪いわけではないけど)、慎重に慎重に、淡雪のようにそっと積み重ねてきた二人の日々がこういう形で紡がれていったんだなあと、幸せすぎてなんだか泣けてしまった。
2021-08-06 00:10:13

感想記事まとめ後のツイート

白田先輩って希佐ちゃんのこと可愛いと思ってるだろうに、外見や「女の子としての可愛さ」的な部分を絶対口に出して褒めないよね。そういう種類の褒め言葉はどれだけ好意的なものであったとしても「圧」を持ってしまいやすいってことを知ってるから、すごくすごく慎重に扱ってたんだろうなあ
2021-08-06 00:26:36

これって超センシティブな問題なので乙女ゲームではなかったことにされがち(好きな人からの「可愛い」は褒め言葉!嬉しい!という大前提を崩さない)な部分だけど、そこに逃げずに向き合って自分なりの愛し方を模索する姿が「乙女」に納得する形で描かれてるってすごいよね
2021-08-06 00:34:16

そもそも夏公演で「ダンス勝負をして勝った方が城間ちゃんと踊れる」って言いだしたのはカンナなんだけど、これもまた闇深いんだよな…城間さんの隣でずっと引き立て役にされて「女性として意識され」なかった友達が名誉男性的に振る舞うことで友情と劣等感のバランスをとろうとするの辛すぎる
2021-08-06 13:15:23

白田先輩は最初、「慈悲深い母親」のようなシスターゴーストを「嫌な役だな」と言ってたけど、 全体を通じて「血のつながりはかけがえのないものだけど、一緒に生きる仲間は血にとらわれず自分が選んでいい」って話を演じることが一つの救いになっているといいなあ
2021-08-26 22:46:40


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