記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

ジャックジャンヌ 感想2:根地黒門ルート

※ED3種類・親密度イベ全て・ステラセット小冊子のネタバレを含みます

1周目を経て「どんな眼差しで見通され、どんな思いをこめてこの脚本が書かれたのか/その役をあてたのか」をどうしても知りたくなって、2周目は根地先輩√。女だと気付いたのは秋あたりかなと思ってたら、気付いてなかったの!?冬公演(と他√での最終公演)意図的じゃないの!?マジで!!?
2021-07-20 00:24:56

根地先輩自身が言っていたように、「わからない」が本当に「わからない」とは限らないから、直感が「そう」言ってたのに耳を塞いでいた部分もあったのかもなあ。
2021-07-20 00:25:13

男女の距離の縮め方についても、ウィークエンドレッスンでは一本道じゃない「好き」の実りを、オー・ラマ・ハヴェンナではたくさんの片思いが糸を引いては形を変える複雑な男女関係を書いてたんだから、わからないというより、身を投じるのが怖いだけだったのではないかと思っていて。
2021-07-20 00:25:41

不眠王では不安で憔悴する王に寄り添って安心させる娘、そしてハヴェンナでは悪夢を見る余地すらない深い眠りに「落とす」ヨモギ売りとして描いた根地先輩は、無意識に(?)ジャンヌ(女性)としての希佐ちゃんのことを「眠らせてくれる人」と思っていた気がする。
2021-07-20 00:27:25

誰かを、そして自分を傷つけても止められない「恋」が「快楽と欲望」の罪であるならば、その罪に傷つき憎みながらも、そんな人間の弱さごと「赦す」ルキオラではなくて、自ら川を渡って快楽と欲望の中に身を投じ、罪の痛みごと沈めて落としてくれるチッチを希佐ちゃんにしたのはなぜだろう。
2021-07-20 00:30:01

この「眠り」、そして「溺れさせてみろ」。海の「誘惑」から引っ張り上げるのではなく、一緒に沈もうとしてくれたからこそ呑み込まれずに済んだことと強く繋がっている気がした。溺れたいのに、「骨まで蕩けて、忘れてしま」うのが怖い。ハヴェンナで彼自身が教えてくれた、矛盾する気持ち。
2021-07-20 00:30:35

印象的だったのは「僕を誘惑してくれ」と言われて、「好き」じゃ効かないとわかってからの「名前を呼んでください」「もっと」。チッチは「チカチーナ」になって接することが「女」の「誘惑」スイッチだったのに!そうなんだよだからこそ逆!逆なの!!希佐ちゃんマジで天才!鳥肌立った!!!
2021-07-20 00:31:39

↑ もちろん親密度5の「名前を」と対になってるってのは大前提ね!その上で、希佐ちゃんにとって「誘惑」のイメージに一番近い形であったはずのチッチの「お店の名前で呼んで」「上着を脱いで」「うしろから」と逆になってるのが刺さったんだよね
2021-07-21 22:34:28

恋に落ちて、「感情をひとつにまとめないで」と言っていた根地先輩の言葉の中で感情が歪に束ねられ、「言葉が感情をそのまま表すとは限らない」と言ったその口で言語化されたものに縋ろうとし、そんな風に自分の手で手綱を握れなくなった言葉達が一気に精彩を欠くのは見ていて胸が苦しかった。
2021-07-20 00:33:09

性を排除して強い愛情だけ灯したプロポーズはとても美しかったけれども、いずれ体の関係を持ったら一波乱あるだろうなという不安は少しある。「チョコレート」のように甘く脳を痺れさせ、熱い指先よりも遥かに深いところで熱を受け止めて、言語化できないものが一気に流れ込んでくるんだよ…?
2021-07-20 00:34:04

無意識だったけど、これ↑「受け止めて」「流れ込んでくる」ってところだけ女性側の言葉になっちゃってるね!?男性側は「自分の熱を突き入れる」とか「流し込む」イメージになるのかなー。それだと溺れる感じがあんまりしないんだけど、どうなんだろう
2021-07-20 01:21:05

ノーマルEDと比較すると、ベストEDでの根地先輩の才能は元に戻ったのではなくて、「嵐の夜」「夜の闇」が「晴れた先、朝日の向こう」で「再び目覚める世界」のものなんだろうね。「私はいます」と言ってくれる希佐ちゃんや仲間と共に、「人間」らしい雑多で愛しい明日を泳いでいけますように。
2021-07-20 00:35:15

感想記事まとめ後のツイート

根地先輩の(これは、演技だ)のシーンで思ったんだけど、「演技」が現実とは切り離された「嘘」ではなくて、「演技だからこそ」「今、目の前にいる」相手を「本気で」「好き」になるってことを知ってしまったら、希佐ちゃんが他の人を愛する役を演じるのを見るのは相当辛いんじゃないかなあ。
2021-07-20 21:27:43

「舞台の上でどれだけ他の誰かを愛したとしても、舞台を降りた二人がお互いのことを愛しているならそれでいい」って言えそうな人もいるけど(多分フミさんはこっち)なかなかしんどい人もいるのでは……っていうか根地先輩そういう脚本書けそう…?
2021-07-20 21:27:58

根地先輩の「想いを浸すよ」(刻む、とかじゃないんだ!!)の水のイメージとか、フミさん親密度5のダンスのシーンとか(「リードしてくれてる→乱暴なくらい先に先に→戦う気持ちでいかないと!」の流れ…!!)、その二人の間にしかない愛の形みたいなものが伝わってくる描写がすごく好き
2021-07-21 22:40:41

冬のドミナは「美しさを磨き、相手好みの女になってハイスペ男を戦略的に射止めたとしても、年を取ったら若い女に乗り換えられるだけだよ」と、パラ上げで成就させた恋愛がゴールではなくスタートであることを突きつけてきて辛いな…ヨモギをちょうだい…夢も見ないくらい深く眠らせて……
2021-08-16 23:14:28

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?