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7月17日(水)日記 時速30kmの記憶

今日は午前中から夜遅くまで、某所で缶詰め。家から少し歩いたところにあるバス停から、30分くらいバスに揺られて向かう(この写真のバスではない)。

大きな病院を通るルートのバスなので、日によってはお年寄りでぎゅうぎゅうになっているが、今日は時間帯が違ったせいなのか空いていたので座れて良かった。30分くらい乗り続けるから、座れないとちょっと困る。

前に同じバスに乗ったとき、空きそうな席の前に立っていた。しかしすぐに空いたのはその隣の席で、座れず、しかもさらに混んできたので一歩奥にずれた。すると次に空いたのは、もともと私が立っていた場所の前。

悔しい気持ちになりながら、また混んできたのでもう一歩ずれる。すると次に空いたのは、さっきまで立っていた場所の前。その調子で私はどんどんずれ、ずれる前に立っていた位置の席が空き、結局そのまま30分立ちっぱなしだったときがある。あれは悔しかった。

とはいえ、私はバスが好きだ。外に見える景色が、どんどん変わっていくのを見ているのが好きだから。電車もいいけれど、電車より目線が低く、まっすぐじゃないところがいい。だからドライブもすごく好きなのだけど、人の車に乗る機会はなかなかないし、タクシーは高いし、私は運転免許を持っていない。

運転免許を取ろうと思ったことはある。比較的近いところにある教習所を調べてみると「運転体験」なるものがあるのを見つけた。どうやら、教習所内を少しだけ試しに運転してみることができるとのこと。そのまま申し込むつもりで、その「運転体験」に行ってみることにした。

簡単な説明を受けると、教習所のインストラクターと共にすぐに教習車に乗り込む。え、こんなにすぐに? 大丈夫? と思ったけれど、車の基本的な扱いを受けつつ少しずつ走るので、何もわからず事故るみたいなことは起きそうになかった。

しかしその運転体験の最後、助手席に座るインストラクターから「じゃあ、30キロ出してみましょうか」と言われた。車で時速30kmといえば、走っている状態を外から見るとそれほど速くは感じなかったので、私は教習所の直線道路で、ぐっとアクセルを踏み込んで、徐々に時速30kmまで速度を上げていった。

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