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問題:家の前とかガレージで洗車した排水は道路側溝に流していいのでしょうか?そして東京の街はなぜ臭いのか・・・

問題:家の前とかガレージで洗車した排水は道路側溝に流していいでしょうか?

車を外で洗ってませんか?車好きの人とかって土日のたびに洗っている人いますよね?泡立った排水が道路側溝に流れ出ていくのを見て、ちょっと嫌な気分になります。

でも洗車の排水がOKな地区とNGな地区があるんですよね。知ってました?
その違いは下水道のシステムの違いなんですが、トイレやキッチンなどから出る排水(汚水[おすい])と空から降る雨(雨水[うすい])を一緒くたにして処理するのが合流式で、別々にして処理するのが分流式です。

よし、まずは国土交通省のHPを見てみる・・・

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シンプルやけど手抜き過ぎちゃいますか?何この白黒の教科書的な図・・・

神戸市下水道のHPは分流式しか図がなかった。神戸市は分流式ですからね。

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ということで冒頭の問い、洗車の排水についてですが、洗車した水は汚水になるため分流式の下水道システムを持っている地区では汚水管に流さないといけないので道路の側溝は雨水用なのでNGなわけです。たとえば分流式を採用している神戸で洗車の排水を道路側溝に流すとその水が川や海にそのまま流れていくことになります。気をつけましょう。本格的な洗車はガソリンスタンドや洗車場に行ってやることにして、家では水だけで洗うくらいがいいですかね。

都市によって分流式、合流式が異なるし、都市の中でも混ざっているところがあります。ざっくりと言えば昔から下水道システムが整っているところは合流式が多く、あとで開発されたところは分流式が多いです。東京は大半が合流式のようですね。

分流式と合流式どっちがいいの?

二つシステムがあると、どっちが良いのか気になりますよね。横浜市の下水道のHPが丁寧に分流式と合流式のメリット・デメリットを説明してくれています。

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その中で合流式の最大のデメリットであろう点に着目。「ウ〇コが溢れるんです・・・」上の写真のデメリットの1つ目ですね。大量に雨が降ると、合流式の管が溢れてしまい、処理能力を超えてしまうので、汚水と雨水を混ぜた状態で放流せざるを得ないということです。

大雨のあと、東京が臭いのはこのせいなんですよね。晴れているときに臭いのは雨水管に下水の残留物があるからですね。

大学の頃に住んでいた大阪市も多くは合流式でした。まあ東京も大阪も他の生活やお店からのにおいがすごいのでわからないっちゃーわからないか・・・でもできたら分流式の街に住みたい。

管理は分流式の方が大変でしょうね。そもそも人口減少していった先には今の下水道システムは維持できない可能性も十分にありますね。田舎のほうは集落排水システムってのに戻って言ったり、昔の汲み取り方式に戻っていく未来も考えられます。

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