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kWとkWhの違いをわかっていないと大きな勘違いにつながるので御用心を。

そんな意識したことないと思うんですよね。kWとkWhって。というかkWは馴染みがあってもkWhは馴染みがないですよね。あ、ちなみにキロワットとキロワットアワーって読みます。

よく新聞記事とかでこんな表現ないありいますよね?

温室効果ガスの削減に向け、環境省は2030年度の太陽光発電の導入目標に約2000万キロ・ワット分を積み増す方針を決めた。原子力発電所20基分に相当する。

太陽光発電2000万kWは原子力発電所20基分に相当ってのは容量の話です。
東京電力の柏崎刈羽原子力発電所7号炉が出力135万6千kWらしいので、他にもいろんな容量もあるだろうからざっくり原子力発電所1基あたり100万kWって思えば確かに20基で2000万kWですね。

じゃあ、太陽光発電100万kWと原子力発電所1基は本当に等しい能力なのでかというとそうではないですね。
これは容量と発電量の違いなんですが、1時間あたりにどのくらい発電できるかが容量で、単位はkWになります。でも実際は時間をかければかけるほど発電する電気量は増えてきますよんね。容量に時間をかけたものがkWhの単位で表させれる発電する量になります。

家電製品なんかがW(ワット)で表示されているのもこれです。500Wのコタツであれば容量が500Wなので1時間使えば500Whの電気を消費し、2時間使えば1000Whの電気を消費するのす。

もっと簡単に言えば時速と距離みたいなものですね。時速500kmで2時間走ったら距離は1000kmってのと同じです。

さて、話を太陽光と原子力の話に戻すと、容量は同じでも絶対的に違うところがありあます。それは発電できる時間です。原子力発電は基本的に一度動かしたらなかなか止められないので24時間発電し続けます。でも太陽光発電は晴れていて太陽が出ている時間しか発電しないので、同じ容量と言っても発電する電気量は全然違っていて太陽光発電はまだまだ電気量が少ないのです。

仮に太陽光発電と原子力発電の発電効率(得たエネルギーから電気を得る割合、太陽光は20〜40%、原子力は30%程度)が同じであるとしたら、太陽は12時間ほと出ているとしても原子力発電の2倍くらいの容量がないと代替にならないということです。

太陽光発電を増やして原子力を減らしていくためには、他にもいろんなハードルがあります。なので相当の容量と成果が必要ですね。

ちなみにkWとkWhの違いは以下のサイトがわかりやすいかな・・・


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秋田大介(社会課題解決コーディネーター)
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