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VPPってなんだ?バーチャルパワープラント=仮想発電所ってどういうこと?

今年の1月15日に、「神戸ローカルVPP実証」を開始したとプレス発表があったんだけど、ほとんどの人が「は?」って感じで分からないですよね。

「VPP」とは?

プレス発表はこちら

プレスに書いてあることを見てみると

神戸市水道局、出光興産株式会社、横河ソリューションサービス株式会社は、神戸市内に分散設置された水道施設と出光興産が設置した産業用蓄電池を活用した地域協調型のバーチャルパワープラント(VPP)構築実証事業を1月18日から開始します。
今回のVPP構築実証事業神戸市内の水道施設にあるポンプ(電力を消費する設備出光興産が同市に設置する蓄電池(蓄電設備、高度なエネルギーマネジメント技術とデジタル技術により遠隔・統合制御することで、あたかも一つの発電所のように機能させる仕組みの構築を目指したものです。

太字にしたとこだけ取ると何となくわかるかな?
「バーチャルパワープラント(VPP)は、電力を消費する設備と蓄電設備をあたかも一つの発電所のように機能させる仕組み」なんです。

まだわからないだろうから、もっと分かりやすいサイトを発見しました。

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私の言葉で簡単に説明

電気は基本的に関電のように電気事業者が火力発電や原子力発電などで電気を作り出しています。このほかにも太陽光発電などの再生可能エネルギーで発電してそれを売る会社などいろんな事業者が電気を作って送電線に送ってきます。

一方、電気を使う側は、一般家庭やオフィス、工場などが分かりやすいですね。基本的には欲しい分だけ使うということに尽きると思います。

さて、ここで電気の重要な性質なのですが、電気は常に需要と供給のバランスをとっていないと周波数が乱れて停電してしまうのです。

これまでは大手電気事業者が発電量を調整することで周波数の乱れを抑えていましたが、ほかの事業者からコントロール不能な電気が多く流れてくるようになると制御が非常に難しくなるのです。太陽光や風力は特に気まぐれで、日が沈んだり、風が凪いだら発電量が急減したりします。

そこで出てきたのが、需要を細かく調整する動きができるアグリケーターです。アグリケーターは発電量の需給バランスが乱れそうになると、指示をして、自分のコントロールしている空調の強さを変えたり、蓄電池で充電したり放電したりすることで調整するのです。

今回の実証は、水道局のポンプ(電気を使う施設)と蓄電池(電気を貯めて放出する施設)を組み合わせて、その役割を果たすということです。

具体的には関電が電力を供給しすぎた時は、ポンプを再動作せたり蓄電池に電気を充電することで需要を増やして供給に合わせます。また、電力が足りないときはポンプの稼働を抑え蓄電池から放電することで需要を減らし供給に合わせます。

これが仮想発電所 = Virtual Power Plant = VPPということです。

これからこういう技術も色々街中に実装していき、トータルの電気使用量を抑えたり、再生可能エネルギーの割合を増やしたりして行くんだろうね~。


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