The Plane Effect - サラリーマン クリアくだまき
タイトルの「サラリーマン」が非常に印象的な本作。
ハロウィンセールでお安くなっていたので、全く前情報なしの直感で購入してプレイしてみました。
クリアまでざっくり5時間程度でした。
※以下ネタバレを含みます。
評価
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★☆☆
パズル:★★★☆☆
システム:★☆☆☆☆
難易度:★★★★★
ストーリー
多くを語られない・・・というか一切語られないストーリーですが、ひとつわかるのは「主人公が家に帰ろうとしている」ということ。
巷では「帰宅部ゲー」とか言われているそうです。
こちらのサイトで考察が書かれているとおり「妻と娘は既に亡くなっている」で間違いないと思うんですよね。
道中で現れる女性、子どもの幽霊(?)のような存在、ステージ「我が家」での表現などなど。もしかしたら主人公が帰りたいのは単純な「家」ではなく「あの頃の家」なのかもしれませんね。
雰囲気としては100点満点なんですが、あまりにも語られなさすぎるので★4つ止まりにしました。
うーん何か周りで多くの人間(研究者?)が見下ろしている感じとかものすごくINSIDEっぽい感じもありました。何かの研究対象なんだろうか?
キャラクター
キャラクターも何も・・・って感じなんですが、主人公がどんなことがあっても仕事鞄を絶対に手放さないのがちょっと面白かったです。なんだか日本人的なサラリーマン像。
パズル
最初の方はパズル然としていて多少頭を使いつつプレイする感じがあったんですが、中盤からはもはやこじつけというかほぼノーヒントのような謎解きになってくるんですよね。
正直その辺りからは面倒で少しでも詰まったらヒントを出すようにしてプレイしていました。(更に言えばそのヒントもところどころ「最終的な目的地」を指すだけでその道中で何すれば良いか分からないときがある)
ちなみに謎解きも順番が明確に決まっており、例えばナイフやハンマーといった小道具があっても「それを使う直前」の場面じゃないと拾えないというめんどくささがありました。
システム
世界観的に、雰囲気的には非常に優れた作品なんですが、ゲームとしてみたら凡作というか下手したらクソゲーレベルで不親切な作りでした。
まず異常に悪い操作性。ダッシュボタン(R2)を押してもダッシュしないこと多々、何かダッシュボタンを2回押すとほぼ間違いなくダッシュしていたのでそういう操作をしていました。
また妙に慣性がキツめで、PS3時代の物理演算システムかな?(往年のHAVOKを思い出した)というような動きをします。
極めつけには今何のアイテムを持っているのか、それが何なのか、といった確認やヒントの機能も無いですし、クリア後にチャプター選択してやり直すみたいな、正直言って出来て当たり前レベルの機能が無いので取得難易度的にはさほど高くないのにトロフィー取得する気にならず1周クリアしてコントローラを置いてしまいました。
あとパズルというかアクションパートで同じアクションを何回プレイさせるんだ?と思うシーンが多くありました。しかも大抵そういうパートで失敗すると最初からやり直しになるので「くどいなぁ」と思ったこと多々・・・
難易度
システム項に関連しますが、ほぼノーヒント&説明無しなパズルや劣悪な操作性やユーザビリティのせいで難易度が爆上がりしています。
あとカメラ操作がほぼ不可能なせいで部屋の入口が分かりづらい、「ガラスを踏まないで通り抜ける」シーンでどこにガラスがあるのか分からないなどちらほら激ムズ。(ちなみにガラス云々は「1回も音を鳴らさずにクリアする」というゴールドトロフィーが存在します。私は取れなかった)
難易度的な話で余談なんですがあまりにもマイナーゲームすぎて攻略情報をググっても一切出てこないという想定外の難しさがありました。
詰まっても自分で考えるしかなく何度か心が折れかけました・・・
ちなみにSteamのコミュニティページに攻略記事があるっぽいです。(英語とロシア語のみ)
まとめ
ゲームという目線で見たら駄作・凡作ですが、こういう作品として世界観を楽しむ分には非常に考えさせられる作品だったと思います。
本来こういうことは書くべきじゃないんですが、「実況プレイやプレイ動画を見れば十分」といった感じでしょうか。
まぁ元々安価ですし(セール中なら770円ほどで購入できる)自分でプレイしてみるのもアリだとは思います。