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ドキドキ文芸部プラス! クリアくだまき

どうでもいいけどヘッダ絵のナツキの立ち方ガラ悪いな!!

以前からなにか怪しげであるとして気になっていた「ドキドキ文芸部プラス」ですが、この夏割引されていたのでついに購入。
1回目は全く前情報を入れずにプレイし、最終的にプラチナトロフィー取得までしたレポートとなります。

※以下ネタバレを含みます。


評価

ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
システム:★★★☆☆
難易度:★☆☆☆☆
恐怖度:★★★★☆

ストーリー

長さは非常に短く、スキップ機能を使わなくても1周2時間ほど、使えば1周10分程度で終わるくらいの長さです。
1周目のラストで衝撃な展開を迎えたかと思うと2周目、3周目、4周目・・・とどんどんすごいことになっていきます。

正直1周目のラストは「まぁこういう作品もあるよね」という感じだったのですが、2周目に入ったときは「やべぇことになったな・・・」と思いました。
それと同時にこの作品の本質というか狙いをなんとなく理解し、3周目に入って種明かしされる感じでした。4周目は実質エピローグですね。

キャラクター

4人しかいない登場人物全員ヤバい女しかいない!!
唯一(周りに比べれば比較的)まともなキャラでさえまさかのゲロインです。

初回プレイは上述の通りまっさらな状態でプレイしたので、直感的にモニカを攻略していこうかと思ったのですがまさかの攻略対象外
うーん、と次点でユリの攻略をしたと思ったら2周目が強制ユリルートになる・・・となんだか非常に効率の悪いプレイをしてしまいました。
しかもユリって4人のヒロインの中で頭一つ抜けてヤバい女だった。

もともと4人しか居ないので影が薄いも濃いも無いですが全員キャラが立っていて非常に良かったと思います。
何なら一番メインヒロインっぽいサヨリが諸事情で一番影が薄い。

ちなみに一番好きな罵倒は「自販機の下の小銭でも拾ってなさい」という煽り。ピンポイントがすぎる。

システム

ここが本作の一番のキモの部分。
私はPS5版をプレイしましたが、PC版でプレイしたらその体験はもう1段も2段も上質なものになっただろうなーと羨ましく思うレベル。
「ドキドキ文芸部」というゲーム(以下DDLC)をプレイしているユーザ自身に対する仕掛けがいくつもあり、自身のPCのデスクトップ上で対処していく体験と、コンシューマからソフトを立ち上げ"デスクトップのような画面"でモノを操作するのとでは感じ方がぜんぜん違うなぁと。
構造としては.hack(無印)シリーズに似ていますね。

そんなわけで「劇中劇」ならぬ「ゲーム内ゲーム」だった本作ですが、そのせいで非常に煩わしい部分が多々あり、後述しますが運ゲー要素の部分でかなり苦戦させられました。
セーブ機能がほぼ役に立たないのも残念なところ。

難易度

ただクリアするだけなら難易度も何も無いです。
何を選択しようとゲームオーバーにはなりませんし、最後だけ本作の構造(上述の通り)を理解していないと詰まる部分はありますがそれも最初の1回だけです。

が、アドベンチャーゲームだしすぐプラチナトロフィー取れるだろうと安易にトロフィー集めを始めると立ちはだかるのが運ゲー要素の数々。あと謎のギミック。

詩のワードを選ぶときに出てくる文言がランダムなので20個全てのワードで◯◯が好きなワード選ぶ、が達成できずロードすること多数。
1周ごとに3つランダムで入手できる特別な詩を集めるために2周目を周回すること多数。(まぁ全スキップで数分なんですが・・)
2周目のDDLCで約1.5%の確率で表示されるCGを入手するのにDDLCの起動、終了をただただ繰り返すこと約2時間
現実の時刻が特定のときにしか開けないファイル(本体設定で変更可)などなど「攻略サイト見ないと絶対無理」と胸を張って言える要素がてんこ盛りでした。

恐怖度

全体的にびっくり系の恐怖で、初見プレイ時は「うわー」「いやー」「おぅっ」などと小さな声を漏らしながらプレイしていました。
ちなみに上で「ランダム要素が〜」と書きましたがこれも悪いところだけではなく、一定確率で発生する演出がかなりあるようです。
他にも特定の条件になったときに発生する演出などが本当に細かく大量に存在するため周回プレイをしていても意図せず初めて見る演出に遭遇してその都度ちょっと驚いたり新鮮な気持ちでプレイ出来たのは良かったですね。

2周目の強制イベントで見るユリの顔が作画崩壊気味でこえーんだよ・・・
と思ったら特定条件下で発生するユリの顔もまたこえーんだよ・・・
ていうか2周目はみんな顔がこえーんだよ・・・

ちなみに初見で一番びっくりしたのはゼロ距離モニカ

まとめ

手軽にプレイできるホラーアドベンチャーとして非常に良作でした。
あまりにストーリーが短すぎる(ヒロインたちが主人公に好意を抱くスピードが超特急)のと、ダウナー系っぽい登場の仕方をした割に初対面だったり出会って数日の女子を名前呼びしたりお前呼びしたりする主人公に若干の違和感、イラつき、嫉妬を抱いたり・・・もしましたが。

本人も公言しますがやっぱり「第四の壁」を越えようとしてくる作品は怖いですよね。記事が違うので言及は避けますが、先日投稿した「ゴーストトリック」にも近い演出(自分はそう感じた)があってゾワッとしました。

テーマ、演出的に万人に勧めがたいのが惜しいところですが、あまり深く考えすぎず一度プレイしてみてほしいなーと思った作品でした。
夏の夜に一人でプレイする、という環境で本作を体験出来たのは非常に運が良かったような気がします。
夏はちょっとホラーに飢えてしまいますからね。

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