興味がある、関心がある、というだけではコースを学んでいくことは不可能です

本気でないなら、わざわざ難解なコースを学ぶ必要がない

近頃は、ノンデュアリストの方々もコース（奇跡のコース／奇跡講座）について語りはじめたり、興味を持ちはじめている傾向が出てきているようです。

そういうこともあり、コースに関心を持ち始める方も増えてきているといえるでしょう。

ただ、興味がある、関心がある、というレベルでは、コースを学んでいくこと、さらには理解していくことは不可能だといえましょう。

というのも、コースを本気で学んでいきたいのであるなら、生涯かけてコースの教えを修得しようという覚悟がないと到底学んでいけるものではないと思うわけです。

そこまでの覚悟がないとしたなら、コースを学ぶことはお勧めできません。

そもそもが本気でないなら、わざわざ難解なコースを学ぶ必要がないというものです。

もしコースを中途半端に学ぶとしたなら、それは学んでいないのと同じです。

そのような学び方をしたとしても、自我を、そして分離の思考体系を強化することになり、それによってかえって恐れを増大させてしまうことすらあるといえます。

そうなるなら、結局、コース学習をやめることになるだけです。

その恐れを超えていこうとするためには、やはり、生半可な気持ちでは無理だと思うわけです。

というのも、自我の思考体系を浮き彫りにしていくことが、コースの実践で求められていることだからです。

ようするに、コースを学んでいくには多大なるモチベーションと努力が求められるということです。

コースはそう容易い道ではないということです。

コースは、決して楽に、気楽に、学んでいけるようなものではないということを肝に銘じておくとよいでしょう。

そうでなくても、学びが進んでいくうちにそのことが分かってきます。

何のためにコースを学ぶのか？

その目的をしっかりと明確にしておくことが大事です。

厳しい言い方になってしまいますが、コースの学びと実践を通して目覚めていくことは、そう生半可なものではないということです。

教えを理解していないなら、その実践もあり得ません

コースは、そもそもがこれまでの私たちの（二元性の）思考体系では理解できない思考体系からものたらされたものだと言うことができます。

そんなコースについて興味があるなら、形態の上では、誰でも学ぶことができるわけです。

ただし、私たちが知っておかなければならないのは、いくらコースを学んでいたとしても、じつのところ、その教えの内容がまったく学ばれていないということはよくあるということです。

そのような学習者は、コースが教えていることの都合の良いところだけを取り入れて、自分の枠組みの中でコースを解釈しようとします。

それがいけないと云っているのではありません。

自分の考えの枠組みの中で、コースの教えを自分の都合のいいように解釈していく学び方をするのであれば、そもそもコースを学ばなくともいいわけです。

たしかに、コースだけが唯一の一元論（非二元）のスピリチュアリティではありません。

他にもそのような霊性の道はたくさんあります。

コースの教えの都合の良いところだけを学ぼうとするのなら、つまり、コースを真摯に学んでいこうという気がないのなら、他のスピリチュアリティを学んでいったほうが葛藤や苦悩しないですむということです。

コースは自分の見方や考え方を放棄していかなければならない道ですし、見たくないものを直視していかねばならない、そういう霊性の道です。

私たちはコースを学ばなければならない、コースという霊性の道を歩まなければならない、と強制、強要されているわけではありません。

でも、コースを学んでいきたいのであるならば、コースが教えていることをちゃんと学んで、そしてしっかり理解していきましょう！ということです。

その教えを理解していないならば、その実践（訓練）もあり得ません。

コースは、徹底して学んでいくという覚悟がなければけっして学んでいくことはできないということを知っておくといいでしょう。