模試において重要なこと

模試において重要なことは“前”と“後”である。この2つを意識することで模試の効果は何倍にもなる。

“後”とは、模試で出来ないところを見つけて、その後の勉強に生かす、ということである。成績帳票には苦手なところや、早急に取り組むべきポイントなどが細かく表示されるようになってきている。出来ない頃を潰していく受験勉強の主な作業の1つである。本番さながらの状況で問題を解くことで、わかってはいるけど出来ないところをあぶり出してくれる。模試の“後”を意識しないというのは、ただ模試をうけて結果に一喜一憂ゆるということであり、自己満足以外の何物でもない。せっかく自分の実力、できないことが分かったのだから、丁寧に1つずつ潰していこう。

では“前”とは何か。それは、模試を目標とし、それに向けて模試“前”の勉強をがんばることである。まず、受験本番ははるか遠くであり、それだけを目標としていては、途中における実力がわからず、自分のやっていることが正しいかどうかの判断ができない。だからこそ、模試を中間目標として設定すべきである。模試は基本的に2、3ヶ月に1回ほどは少なくとも受験するであろう。では、2ヶ月後の模試に向けて、どれだけの勉強ができるだろうか。果たして理科全範囲の勉強をやりきることができるのか。正直難しい。そうなると、2ヶ月後の模試までにできることを考え、その分野における結果を分析すべきである。例えば、2ヶ月で1Aのこの分野だけは模試前に完璧にする、などである。

このように計画立てて模試“前”を重要視することで、自分の勉強の分析がより良くなる。2ヶ月で絞った範囲の結果が良かった場合は、その勉強のやり方を続ければ良い。しかし、結果が出なかった場合は、何か勉強のやり方、やるものが悪かったのかもしれない、という考えが可能になる。何も考えずに模試に挑んでも、分析は可能ではある。しかし、どちらがいいかを考えれば、“前”と“後”の双方を意識したほうがいいに決まっている。だからこそ、皆さんには模試“前”を最重要しすることをお勧めしたい。次の模試を確認してみよう。それまでにできることは何か、今すぐ書き出してみよう。

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