弱者の生

俺はたかたが23年間しか生きちゃいないんだけれど、それでも生きる事は難しいなと思う。

難しい。本当に難しい。

生きる事も、人と関わる事も、自分を大切にする事も、前を向く事も何もかもが難しい。

勉強も運動もコミュニケーションも上手くできた試しがない様に思う。何もかもが赤点。12歳の頃の方がまだ賢かった様に思う。書ける漢字が増えたところで、読める英単語が増えたところで俺はちっとも賢くなんてないのだ。

人に見捨てられない為に優しく振る舞い、せめてもの価値を見出す為に朝まで仕事をしてきた。それでも俺は唯一になれた事がない。友人Cで歯車のままだ。誰でも出来る様なことを懸命にしたところでようやく普通だというのに俺はそれに気付いていなかった。

頭も気管支も喧嘩も心も弱い俺はどうやって生きて行けば良いのだろう。

もういっそ誰かに思い切り「お前の様な人間の愚図は死んでしまうのが世界の為だ」と言われてしまえば大手を振って死んでしまう事が出来るのになぁと思う。「ですよねー！」つって。

それでも世界は俺が思っているより優しい人が多いみたいだ。俺に優しくしたところで何一つ返せないけれど。せめて好きだと言ってくれた文字くらいは書き続けていけたらなと思う。書ける間は。

それくらいはどうか許して欲しい。