彷徨い続ける魂

私は食べることに興味がない。
興味がないというか、幼少期両親から食べるところを卑しいと言われてから、人前で食べることが苦手になった、というのが正しいだろう。

今年の初めにうつの薬をやめ、体重がどんどん落ちていった。
ハードな運動と発達障害の薬で、22キロ痩せた。

目に見えて数字が見えるのが楽しかった。
こんなに分かりやすく、自分の行動が結果になることが嬉しかった。

結果、今の私は脂質や糖質を避け、カロリーを気にしながら運動を続け、
パートナーに痩せ過ぎだと心配される体になってしまった。

そして、食べることが怖くなった。

ひとつ壁を乗り越えると、そこには更に高い壁が聳え立っている。
それをよじ登ろうと爪を立てて、両手は血塗れで、叩いても喚いてもびくともしないその壁の前で小さく座り込んで呆然としている。

一歩を踏み出すことが怖い。
違う道を探すことにも疲れている。

もうこんな人生、終幕でも良いのではないかと思っている。
ずっと、もういいだろう、と思い続けている。

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