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2023カレンダー販売のお知らせ。

こんにちは。葛西あさみです。

今年も無事にカレンダーが完成いたしました!!!
めでたい。そして、年内販売。素晴らしい。

去年は奈良の吉野に滞在していたので、販売がなんと、1月半ばくらいになってしまったのだけど(それでも買ってくれた皆さん、本当にありがとう!!)、今年は、12月中に販売、そして販売期間も2週間はある、というカレンダー制作4年目にして、快挙な感じです。



さて。

今年は、カレンダー制作の前に沖縄の久高島に行ってきました。


特に、恒例にしている訳でもないんですが、なんとなく、カレンダーのことを考え始める11月頃に旅に出る、というのがここ最近のパターンで。

4年前のウラジオストクから始まり、金沢、奈良の吉野、そして今回の久高島、と、海外にブイブイ行けなくなってしまったのと、3年前くらいから、自然と人間とを相似的に見る癖がついてしまったのと相まって、自然な流れか、必然なのか、日本的思想を求める国内ふらり旅をするようになりました。

去年は、奈良の吉野&南部方面、和歌山の紀伊田辺を周り、そこで感じ得た、山岳信仰、自然崇拝、アニミズム的な感覚を絵に落とし込みました。本当に、ただただ、「自然」って感じで、とてもまっさらな気持ちで自然の存在を絵にしていたと思います。

そして、今年は久高島。久高島は、現地の人にガイドしてもらったり、一緒に晩酌させてもらったりして、色んなお話しを聞くこともできて。 

なんというか、とっても、「生活」な感じがしたんです。私は、「自然」(という概念)が好きになりすぎて、「人間嫌い」が激しくなっていて笑。特にここ1、2年は、本当に仲の良い人にしか会っていなくて、ほぼ、1人で何かを作ったり、ひっそりと暮らしていていました。今年の春くらいに、新企画の『イロノセカイ』をやったけど、多分、外の世界に出たの、それくらい。(あ、展示会には出た)

なんとなく、自分と、人間との距離感がこのままでいい訳ではないよなーと思っていたところ、ふらりと行くことに決めた久高島は、まさに、「人」が根付いている島でした。もちろん、日本思想的な、自然崇拝を感じる場所でもあったけれども、それ以上に、人々の暮らしをとても感じる場所だった。

何箇所かある御嶽(うたぎ)と呼ばれる場所は、聖域として祀られていて、そこは、昔人々が暮らしていたり、祭祀を行っていた場所だったり(御嶽=御多気だったらしい)。今はもうなくなってしまったけど、600年以上前からイザイホーと言う、女性が神女になるための就任儀礼が行われていたり。

現地の人が「新しい生命が生まれてくることが一番のお祝いごとだ」と言っていたり。お邪魔させてもらったお宅のお部屋の中心には、仏壇があって、共に暮らしているようだったり。

私も、元々は地元が青森なので、なんか、そういう、生きている人も、生命を終えた人も、新しく生まれた生命も、同じ時間軸上に並んでいる感じがとっても懐かしくなって。



奈良の吉野では、「あー、昔の人って、ここで生きていたんだろうなー」という過去の壮大な時間軸の流れを感じたけれど、久高島では、その過去も現在も未来も、同一線上に存在していて、その中に「人の生命」というのを感じることができて、なんか、とっても、じんわりしたのです。

そして、とても強く放たれる自然の力が、とってもとっても真っ直ぐで、「あー、こうやって生きていけば良いんだよなー」と思えて。

真っ直ぐに注ぎ込まれるあのエネルギーに背くことなく、ただただ真っ直ぐにそれを受け取って、自分の源に巡らせて、力強く外に出していこうと、なんか、今後の指針のような、そこに向かう力のようなものを受け取って、ぴっかぴかに磨かれて帰ってきました。

今回の絵は、久高島で感じたエネルギーをそのまま色に落とし込めた気がしていて、とても満足しています。普段から、そんな頭を使って描いてませんが、より、何にも考えずに描けた感じで、なぜその絵になったのかと、もし聞かれるとしたら、「だって、こういう色だもん👧」と答えるような、そんなとってもシンプルで明快な経路を導き通った色と絵になりました。

画材も、自然のものから作ったインクを使ったり、鉱物から作られた絵の具をメインで作ったので、より、自然っぽいというか、無常的というか、壮大な地球という存在に、より思いを馳せられるような色合いになったと思っています。

今も、昔も、これからも、人間は生き続けるけれども。どんな時も、自分の中にある透明なものを信じて、ただただそこに向かって、それを基軸にして、踊るように、舞うように、歌うように、そして跳ねるように、時間を刻んで行けば、それだけで良いんだなーと思います。
そういう自分の真ん中に在るものを信じられるように。「人生、面倒ー!」ってなった時はちゃんと休めるように。

月が見えなくても存在しているのを感じられるように。太陽の力強さを感じられるように。目に見えるものも、見えないものも、自分の手で選んで掬えるように。自分の感覚を見失わず、季節の流れと共に1年を楽しめるような、そんなカレンダーになったら、嬉しいです。


今年も種類は、2種類です。

①いろだまカレンダー
その年の流れと各月の意味合いを、色に落とし込んだカレンダーです。
今回のいろだまカレンダーは、とっても鉱物っぽい色合いになって、とっても気に入ってます。なんか、めっちゃピュアリー。自然の流れと時間をそのまま色にしたカレンダーです。


②花鳥風月カレンダー
気象庁の季節観測で廃止された各月の動植物達を色に落とし込んだカレンダーです。昔あったもの、今も在るもの、これからも残るもの、なくなるもの。生命の循環の中で自分が見つけられる大切なものをそのまま大切にできるように。そんなカレンダーです。



③花鳥風月字大きめバージョン
もあります


販売期間は、12月25日(日)までにしようと思ってます。クリスマスが終わった頃に、あさみサンタがカレンダーをお届けしますので、楽しみ
にお待ち下さい!

あと、印刷では伝わり切れない色の綺麗さを伝えるべく、データでもカレンダーを送ろうと思っているので、データが欲しい方は、購入欄の「データもほしい」を選択ください。メールアドレスにデータを送ります。待ち受けなどにお使いください。

販売ページは、こちらからどうぞ↓




それでは、今年も残り少し。
健康に、楽しく、過ごせますように。
来年も、笑い溢れる、心動かされる1年になりますように。


余談①
久高島には蝶々がいっぱい飛んでいて、蝶々を見つけては追っかけたり、一緒に舞ってみたりしてました。あまりに自然児になってくると、蝶々の舞う音さえ聞こえるようになったりして、なんとなく、蝶々っぽい絵が多いです。つまりは、可愛いです。


余談②
久高島で一番、「へー」って思ったのが、『陸稲(おかぼ)』のお話しです。水稲、つまり、土地を耕したり、水を引いてこなくても、パラパラと種を撒くだけで、あたたかい地域では、お米が育っていたらしい。土地を分配したり、管理したりしなくても、人々が豊かに暮らせる時代っていうのは、本当にあったんだなーと思って、なんとなく、希望に感じました。




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