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赤ちゃんになりたい

高校生の私は日頃からよくこの言葉を口にする。

Twitterにも書いてるし、クラスの自己紹介カードにも書いている。

これは別に面白いから書いてるわけじゃないしウケるから言ってる訳じゃない。
まあ1ミリも思っていないと言えば嘘になるが。

私は割と本気で赤ちゃんになりたいと思っている。

自己紹介カードに将来の夢は赤ちゃん、と書いたが、夢というより憧れの方が正しい。

自分の好きなタイミングで寝て、好きなタイミングで泣いて、好きなタイミングで好きなことして人を困らせて、でもやっぱり可愛くて。

その全てが羨ましい、。

この世に生まれて17年。まだまだ子供な私でも、ひしひしと痛感するのは、

大人は声を出して泣けないってこと。

辛いことがあっても逃げられないし、それに立ち向かって行かなくちゃならない。

しんどさに涙を流す夜があっても、大声だして、ママにすがりついて、ママの肩を濡らして泣くことはできない。

学校でも、電車でも、周りにバレないように泣き声をこらえて。

家族にバレないように、シャワーの音で声をかき消して。汗だか水だか涙だか分からないように、自分をも誤魔化して。

声を出して泣けたなら、もっとスッキリするんだろうか。声を出して泣けたなら、泣いてることも馬鹿らしく思えるんだろうか。

大声で泣き叫んでも許されたい。

大前提として、赤ちゃんは泣くのが仕事だ。泣くことと笑うことでしか感情表現出来ないのだから、赤ちゃんからしたら散々な言われようでいい迷惑だろう。誰しもこの道を通ってきたし、様々な経験や知識を得て成長して今を生きていて、色んなことを考えられて色んなことに思いを馳せられる今だからこそこう思ってしまうのも、全部理解している。つもりだ。

それを理解した上で考えても、好きに生きられる赤ちゃんが羨ましいのだ。

お腹が空けば泣いて、オムツが濡れて不快感を感じれば泣いて、そして大人が駆けつけて、解決してくれる。

イタズラしても、人に迷惑をかけても、もちろん一時的に憎まれるかもしれないけど、でもやっぱり可愛くて、愛しくて、許されてしまう。

たまに親戚のおもちゃになるけれど、

赤ちゃんが笑えば周りの空気が幸せな気持ちで満たされる。

そんな存在になりたい。


大事なのは、"赤ちゃんに戻りたい" なのではなく、"赤ちゃんになりたい" なのだ。
"戻りたい"では何も無いところからまた始まってしまうが、これまでを生きてきた今だからこそ赤ちゃんの良さが分かる。だから、今、"なりたい"のだ。

別に幼児退行を望んでいる訳では無い。


ここまでそれっぽくツラツラ書いてきたけど、まあ要するに、周りを気にせず好きなことして我儘に生きて全部許されてみんなに愛される、そんな都合の良すぎる人生を送りたいっツーことだなあ┓(^ワ^)┏

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