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津軽剪定鋸

現在で言えば
使い捨ての鋸の量産品が
大量に生産され使われています。
それについて何も不満はないのですが

ただ自分は
職人さんが手がけた愛ある作品を
生涯使わせていただきたいので
手入れが大変だろうと例え高価であろうと
手打ち鋸を使います。

使い捨てと言われる鋸も
全て同じ様にまとめるわけでもないけど
刃先も含めて
固く出来上がっています。
非常に壊れにくいです。

では大きく何が違うかと言えば
切り口の綺麗さです。
たかがそれがと思う人も多くいますが
切り口が綺麗だと
癒合組織カルスがすぐ出来て
切り口から入る病気を守ってくれるわけです。

鋸の刃の目の数から
鋸の鋼の素材硬さ
鋸屋さんごとに全く違います。

刃の目が多いと
間隔が狭くなり切り口がかなり綺麗ですが
刃に木クズが挟まったりしやすい為に
切る時間は多くかかります。

刃の目が少ないと
間隔が広くなり切り口は広くなるほど荒くなり
刃に木クズも挟まりにくいので、
特に窓鋸なんかは
びっくりするほど短時間で太い枝まで
切ってしまえます。

自分で使ってみればよくわかるのですが
窓鋸以外の一般的な普通手打ち鋸では
木の面に合わせて少し太めをスッパリ切ると
とても切りにくいのです。
全然刃が入っていきません。
その際において天寿でも大地でも
先端が固くなってる刃は
スッパリ切りやすいのです。

手打ち鋸が切れない訳では無いです。
ただその部分を使えばそう思う回数が
多くなります。

どちらもメリットデメリットあるって事
理解しながら
自分なりに鋸に対する知識を
増やしていけたらと思います。

りんご農家の多数は
いい鋸や古い鋸は
部屋に飾っておいたり
倉庫に隠してたりする訳ですが
そんなのもったいないなって

自分は生涯使って行きたいので
マイナス気温【鋸が割れやすい】以外は
手打ち鋸を使っていて

育てるって感覚がとんでもなく
楽しんだよね
50年くらい使って
研いで研いで
たまらなく薄くしていく

新品だってそりゃあ
ピッカピカでたまんないんだろうけど、

古くてサビだらけの鋸とか
もっともっとたまんないんだよね。
外見もそりゃ大事なんだけど
中身が光っていればそれでいい
サビすら愛おしい
そう思うし
なんか自分みたいに
ダサくてちょっと渋くて丁度いいじゃんって
思うから尚更愛着わいてさ

伝説の剣っていつも本では
サビたりしてて使い物ならないんだけど
後から光ってくる感じ
このなんとも言えない
そこにロマンを感じるんだ。

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