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エビフライの食べごろ〜同い歳の星・樋口正修選手〜

※3/9昼 昨晩酒に酔った勢いで公開していたようです。後悔。
※3/9深夜 写真を追加しました。あと上のコメント1日バグってました。3/7夜公開、3/8昼後悔。


こんばんは。えーすです。
千葉県くっそ寒いです。沖縄キャンプ旅行が恋しい…… 半袖で出歩いても「あ、ちょい寒いな……」くらいで済んだあの気候…… 読谷村役場周辺の実家のような安心感…… 北谷のイオン…… お迎えの車が全く停められない那覇空港…… 愛おしいです。
そしてなにより、親愛なる中日ドラゴンズ。
オープン戦の結果はなかなか振るいませんが、今シーズンこそ大暴れしてくれることを祈るばかりです。
キャンプで見た限りでは、今シーズンイケんじゃね? という気しかしなかったので、相変わらず呑気に球場に通いたいと思います。

そんな親愛なるドラゴンズの中で、私が最も注目&期待しているのが樋口正修選手(25)です。2022年育成3位で入団ながら、昨シーズン中に支配下に昇格。BCリーグ「埼玉武蔵ヒートベアーズ」出身のいわゆる『オールドルーキー』でした。
前にどこかで書いた通り、私は地元福島県の聖光学院出身の山浅龍之介選手が中日ドラゴンズに入団したことをきっかけにドラゴンズファンになりました。(+他球団を応援しつつ岡野祐一郎さん個人のにわかファンでした)
樋口さんが中日ドラゴンズに指名されたのは、私がその山浅くん4位指名祝いに頼んだLピザのあまりのデカさに絶句していたときでした。指名時最初に思ったことは「元のチーム名めちゃ可愛いな」でした。
一通り終わったあとで、マルゲリータピザを貪りながら指名選手の情報を調べました。
「仲地くん男前がすぎんか?」「森山くん名前かっこよ」「松山晋也! 東北の男や!」と指名選手のことをあれこれ調べ、最後の樋口さんのお名前を検索エンジンの窓にコピペして貼り付けたとき。思わず、おっ、と声を出してしまいました。
同い歳なんだ……

私は1998年4月22日生まれです。和暦だと平成10年になります。2022年ドラフト当時は24歳。20代とはいえ、そろそろ将来のことを考え始める時期です。身を固める同級生も増えてきていました。一方私は、独り身に加えて転職したて。ものづくり系の副業をしていましたが、まだまだアマチュアで収入も不安定でした。
そんなときに、状況は全く違えど新たな一歩を踏み出した同級生の樋口さんを見て、勝手に親近感を抱きました。

同学年の野球選手なんてこの世にごまんといるわけで、当時の中日ドラゴンズにも、ふじっしーを筆頭に、森くんガッキー近藤くんミスターアルバレス(レビーラっち……)そして現役ドラフトで移籍したての細川くんもいました。みんな私がゴロゴロしながら酒に酔って電子レンジを分解(実話)して時間と家電を無駄(組み直して事なきを得たがネジは一本余りました♡)にしている間に、プロ野球選手になる、という人生の大きな決断をしてきた素晴らしい同級生たちです。
さらに、ルーキーという基準でいうと、中日ドラゴンズは7位で1996年生まれの福永さんを指名していましたし、日ハムは3位で1994年生まれの加藤豪将さん(ハムの推し‪‪🫶🏻)を指名しています。他にも同い歳ないしは歳上の選手がたくさん指名されていました。そして、当たり前ですがほぼ皆さん社会人や独立リーグ出身です。
24歳という年齢がプロ野球選手としてどの程度の若さなのかは分かりませんが、私個人のイメージとしては若手と中堅の間くらい。オールドルーキーなどと言われるくらいですので、ルーキーという基準で言ったらかなり上のほうなんだとは思いますが、世間的に言ったら学部卒2年目です。まだまだ人生これからのペーペーです。
つまり、野球選手としても、社会人としても、樋口さんの年齢や経歴が特別変わっているわけではないんです。

それでもなぜか「樋口正修」選手だけに心惹かれたのは、中日ドラゴンズに指名されたからだけでなく、私が知らない独立リーグ出身だったからだと思います。

大変失礼ながら、私はBCリーグ含む独立リーグについてあまりよく知りません。私は高校から理系の専門科目を専攻していたので、学生生活&高校野球とプロ野球とメジャーリーグ(ほんの少し)と岡野さんだけでいっぱいいっぱいで、とても他のチーム、リーグ、選手を追える状況にありませんでした。岡野さんすら追いきれていなかったですし。地元福島県にも福島レッドホープスというチームがありますが、私が一番忙しかった高校生のときに出来たチームなので試合を観たことがありませんでした。なんとなく「茨城アストロプラネッツ」「徳島インディゴソックス」「愛媛マンダリンパイレーツ」はドラフトでたまに聞くなぁというくらいです。あと、2022年のドラフト前にお笑い芸人のティモンディの高岸さんが栃木ゴールデンブレーブスに入団されたと話題になりましたよね。

その程度の知識の私ですら、独立リーグの厳しさは聞き及んでいます。仕事が伴わないのでオフシーズンは無収入だとか、試合は日帰りだとか、なんというか、野球をするための環境だけを提供されている、というイメージです。
ただ、厳しさの反面、結果を残せるのも確か。スカウトの情報網やデータ収集のための技術力も上がっていて、将来性のある選手はデータで分かる今の時代に、確実に試合をしてデータを残せる独立リーグを選ぶのは素晴らしい選択だと思います。データは嘘をつけないですからね。

で、年齢もデータなんですよね。当たり前ですけど。
同じような背格好で同じような成績の選手がいたら、より若い選手のほうが長く活躍してくれる可能性があります。それに、鍛え方次第では身体も精神もより強くなるかもしれません。1年でも2年でも、育てることに使える時間がより長くなるというのはとても魅力的です。悲しいですがそれが現実です。
25歳って、まだまだ若いしこれからよ、と、もういい歳なんだから、のちょうど間くらいだと思います。だから、伸びしろがあると思われるか、頭打ちだと思われるかは自分次第です。
プロ野球においては、オールドルーキーなんて呼ばれるくらいなので、きっとその伸びしろに若さはあまり含まれていないんだと思います。
でも、それでもなお惹かれるところがあったから他の若い選手ではなく樋口さんが指名されたという事実に、なんだかすごくグッときてしまいました。

またまた私事で恐縮ですが、私って奴は、自分が思っていたより、転職、ビビってたんだと思います。給料も減って、趣味を仕事にした系の副業の収入に頼らざるを得ない事実、自分の実力、そして、そこから来る将来への漠然とした焦りも抱えていました。そのくせ、いずれはその副業を本業にしたいとも思っていました。
私はこう見えてめちゃくちゃリアリストです。小学生2年生の文集の将来の夢に弁護士と書いたくらいです。(余談ですが、幼稚園年長のお誕生日カードには、将来の夢は「イチゴ」と書かれていました。一体なにがあったんだ。)
でも、私の副業は、小学生の将来の夢に書かれていてもおかしくない仕事です。プロスポーツ選手やYouTuberと比べたら母数は少ないかもしれませんが、100人いたら1人はいるくらいではあると思います。
リアリストと夢追い人。逆じゃん。共存しないじゃん。生きる二律背反女(当時24)です。ひとりアリとキリギリス。心の中で、2匹のハリネズミが常に身を寄せあい互いに突き刺しあって涙を流している状況でした。

そんな私の前に現れた「プロ野球選手」の夢を叶えた(であろう)同い歳。どこからともなく現れ、私がしたかったことを成し遂げてみせてくれた樋口さん。
……やるやん……
私が見えないところで、この人はどんなに努力をしたんだろう。どんなに挫折をしたんだろう。今どんな気持ちなんだろう。これまでが分からないからこそ、”樋口正修”という未知の存在がとても羨ましいと思いました。そして、この人も私が知らない世界で必死になにかを積み重ねて生きてきたんだと思うと、なんだかもう、肩をぶっ叩きながら兄弟の盃を交わしたい気持ちでした。うちら、よく頑張ったよなぁ。(誰だお前)

それから、未知の男樋口さんを柱の影から覗くくらいの距離感で追っていました。フレッシュオールスターゲームの候補に選出されたころ、ユニフォームも買いました。フレッシュオールスターまでに間に合いませんでしたけど…… そして届く直前に背番号変わりましたけど…… 貧困なので支配下の背番号買えませんでした…… 今年は買います……
…フレッシュオールスターゲームは、イースタンリーグチーム最年長でキャプテンでした。私は、フレッシュという字面が嬉しくて小躍りしながら富山に乗り込みました。25歳(樋口さんは24歳でしたが)フレッシュなんです✊🏻🎶 歳下にも負けずハツラツと頑張る樋口さんと、おそらくご家族であろう樋口さんユニフォームの方々に微笑ましさと感謝を抱きながら美しく日焼けしました。
(余談:えーすさん、この富山旅では、ホテルにカメラのバッテリーチャージャーを忘れて帰ったぞ! いい加減うっかりさんでは済まされないね🎶)
(余談:サイン会付きチケットを買ったのですが、選手はランダム。割り振られたNo1の列に並んだところ、なぜか早い番号の列の前方がドラゴンズファンだらけに。そこに現れたソフトバンクの甲斐生海選手、出て来た瞬間、ドラゴンズファンの固まり具合に「ドラゴンズファンしかおらんやん」「俺らのサインいらんやん」と仰っていました。私は全力で首を横に振り続けました。生海くん、ご結婚おめでとうございます㊗️)
(余談:サイン待ちの間、各球団の女の子マスコットたちが代わる代わる構いに来てくれてカワイーキャッキャとはしゃいでいたところに、そのマスコットと同じルートで里崎さんが。思わず流れでカワイーと言ってしまいました。可愛いけどね。)

それらを踏まえ、沖縄キャンプでは「まぢうちら最強🤜🏻🤛🏻 98lineしか勝たん✊🏻❤️‍🔥」というような感じのことをお伝えしたかったのですが、25歳のシャイな女のコ、えーすはどっこい緊張していて「ア… ユニフォーム… フレッシュオールスター… ボール… ドッチカサインクダサイ…」「ア… アリガトゴザイマス…」くらいしか言えませんでした。はっきりせえ。

喜びでアップしたインスタ。メンションしておきながら、あざーっす! 何様だ。
どっちに書いてもらうか迷い散らかしていたら、どちらも書いてくださいました。優し……


そうして改めて樋口さんという方を見ていて気が付いたこと。樋口さん、とてもタイミングが良いというか、持ってる人ですよね。
ドラフト後、ご本人がなにかのインタビューで、ドラゴンズとの練習試合でヒットを打ったことが指名に繋がったのではないかというようなことを仰っていましたが、それも与えられたチャンスをちゃんと掴めたからこそ。そこで打てるのが努力の成果。それでこそプロ。支配下も、ちょうど樋口さんのような脚のスペシャリストが欲しかったタイミングで、支配下枠も空いていました。
運がいい、ではなく、チャンスを掴む行動が出来ているから巡ってきたチャンスを逃さずものに出来るのだと気付かされました。

よく、チャンスの神様は前髪しか生えていないから一度捕まえ損ねたら追いかけても捕まえられない、なんて言いますが、樋口さんなら普通に走って追いかけてタックルすれば捕まえられると思います。それに、今は多様性の時代です。ロングヘアのチャンスの神様もいるんじゃないでしょうか。私も数少ないチャンスを掴んで夢への足がかりをようやく見つけたところですが、私の捕まえたチャンスの神様と樋口さんが捕まえたチャンスの神様、絶対別物ですもんね。プロを目指して頑張っている方と、酔っ払って一升瓶の鍛高譚をtutuannaの袋で梱包して誕生日の友人宅に持ち込んだ(実話)女に同じ神様が振り向くとは思えません。100%別の神様です。断言出来ます。

世界って、そんなふうに色んなチャンスに溢れているんですよ。みんな今が旬。今のあなたが、一番食べごろなんですよ。
世界は広い。夢を叶える手段は無限大。チャンスの神様は自分の力で取り押さえましょう。
現実のこの世界に生きる皆さん、25歳の星、樋口正修選手のチャンス掴み力と、25歳の恥、えーすさんのトンチキ人生、素晴らしくないですか?

揚げもんは揚げたてが一番美味しいけれど、一回騙されたと思って目の前のエビフライ、アルミホイル巻いてチンしてみてください。

ほら、見違えるほど美味しいでしょ?

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