予想順序について整理しよう!

お疲れ様です。
今回は僕自身の予想に対しての順序についてコラムを書こうと思います!

全て僕の主観でありますが、予想として順序立てている点について書いてみました。

『自分でレースを予想する際にどういう順番で考えたらいいのか』

この点で参考になればと思います。
全5章の長文になっていますので、休憩を取りながら見ていただいて感想等貰えると嬉しいです。
それでは宜しくお願い致します。


➀コースレイアウトについて理解する
➁バイアスを把握する
➂馬の能力値を見極める
➃馬と騎手の先行力を計算する
➄買えるオッズか判断する


➀コースレイアウトについて理解する


まず、予想を始める前にそのコースのレイアウトを把握しておく必要があります。

・その競馬場は小回りなのか?
・直線の長さは何mなのか?
・ダートであれば芝スタートなのか?ダートスタートなのか?
・枠別成績はどうなのか?

このあたりはポイントとして抑えている方が多いと思います。

僕がその他に気にしているポイントは、
1.コーナーの角度
2.急坂の位置
3.スタートから初角までの距離
です。

1.2.を共通してもそうですが、このコラム全体でとにかく重要だと言えるのは同じラップ(数字)を刻んでいても走る場所によって負荷が変わるということです。

人が走る時を想像してください。

直角に曲がるのと、なだらかに曲がるのとどちらが速い速度で曲がれますか?

また、同じ距離の坂道と平坦な部分を走るのではどちらが速いでしょうか。

答えは明確だと思います。

例.
同じラスト3Fの時計が12.0-11.5-12.0だったとします。
東京コースで言えば直線は約500m。ですので直線に入ってからの加速になるので助走距離を取ることが出来てスムーズに加速できる外からの進路が有利になります。

しかし、直線が300m程の小回り中山コースならどうでしょうか。コーナーが最速値になり外を回した各馬はコーナー加速の不利を受けることとなります。そのため内有利になるでしょう。

これは極端な例ですが、そのコースによって受ける負荷は変わります。

そのためラップとコースレイアウトを擦り合わせて重ねる作業はかなり重要だと思います。

各コースのどこが加速、減速するポイントであるのか。そこからどんな能力が求められるのかが分かるので意識してみましょう。

3.初角までの距離で外枠馬のポジションの取れ具合が変わる

競馬は陸上のように走る距離を合わせる為にスタート位置がズレていないので横一線のスタートとなっています。

そのため、芝レースの場合は基本的にコーナーで外を回れば回るほど距離ロスと負荷が大きくなってしまうので外枠の各馬は内に切り込みながらポジションをとっていきます。
(ダートレースであれば"砂を被りたくない"という理由で外を回す場合が多いです。)

しかし、考え方としては芝でもダートでも同じで、外枠馬は最初のコーナーが近いほどポジションを取りづらく、遠いほどポジションを取りやすくなります。

そのために初角までの距離はどの馬が逃げたいのか、主張が効きやすいのか、効きづらいのかを判断する重要なコンテンツとなります。

これを応用すると、
内枠に逃げたい馬+初角までが短い
→主張すれば外の馬が控える可能性が高い

また、外枠に逃げたい馬+初角までが短い
→ポジション取りきれない可能性が高い

とイメージすることが出来ます。

ダートでは砂を被りたくない馬が内枠に入ると強い抵抗をしてペースが上がる例が多く、初角までの距離でペースを想像しやすくなります。

勿論、これは極簡単な例ですので、そのままというわけにはいきませんが、内有利が顕著になる競馬場はこの点を意識してみると新たな気付きがあるかもしれません。


また、コースレイアウトについての記事も出していますので興味のある方は有料ですが見てもらえると理解が進むかもしれません。
こちらにリンクを置いておきます。

https://note.com/ace1bb1/n/n6b022cc46e3d


➁バイアスを把握する

バイアスとして最も身近なのが馬場状態によるものではないでしょうか。

馬場としての傷みや高速具合が作用して、内有利、外有利、先行有利、差し有利など1レース毎に変化していくので敏感になる必要があります。

JRAの馬場状態のページを見れば、開催のある各競馬場の含水率やクッション値や馬場状態を確認することができます。是非ご活用ください。

また、それに加えて風がどの方向から吹くのかもファクターとしています。
条件として5m/秒以上の風が吹く際に限って予想、回顧ともにファクターとしての重要度を増しています。

というのも当たり前ですが、風は同じように吹き続ける訳では無いので固定化することがかなり難しいファクターです。5m/秒以下の弱い風であれば吹き止む可能性すらあるので基準を設けているということですね。

また、血統的なバイアスが発生しやすい状況があります。

例としてあげるなら今年の7月に開催された小倉は超がつくほどの高速馬場状態でレコードが連発されました。

当時の推奨文に書きましたが1200m戦において人気薄の激走馬にはStorm Catというスピード要素を兼ね備えた血が内包されている馬が多数いてバイアスが発生していました。

ある血を持った馬がまとまって好走してくるというものが血統バイアスで、主軸となるファクターとしなくてもこの点に気付くことが出来ると的中への近道なるかもしれません。

また、馬場、血統のバイアス以外にも、
"夏は牝馬"
"昇級ディープ"など、回収率として出すと優秀なバイアスが存在します。
まだまだ様々なものがありますし、気になる点はいち早く根拠を取れれば妙味があります。その点からもレース回顧は重要になると思っています。

小倉超高速馬場時の推奨文リンク


【バイアスはどう判断するのか】

バイアスを判断する際には人気薄の馬の成績で判断することが必要だと思っています。
全てではありませんが人気がある馬=実績があり、能力が高いことが多いからです。

つまり、人気薄→能力が足りない場合でもバイアスに則って走ってきたと判断できる場合にバイアスが発生したと言えるでしょう。

以上のことからバイアスとしての判断する材料は、
・複勝回収率で判断する
・サンプル数を確保する
ことが材料となります。


【まとめ】

そして、最も重要なことは➀でも述べましたが、組み合わせるという作業ではないかと思っています。
この➀コースレイアウト×➁バイアスを組み合わせることで、ある程度の予想の方向性が見えて来ます。



➂馬の能力値を見極める

では、➀コースレイアウト×➁バイアス
に当てはまる適性がある馬を探すだけ予想が完結するかと言うとそうではありません。

条件に合致した馬でも馬の能力が低ければ、パフォーマンスを落としても能力が高い馬に敗れてしまうからです。

しかし、適性が高いことはそのレースで能力を発揮すること可能性が高いということです。ですから適性も能力の内の一つというイメージでそこまでを能力として判断しています。

つまり、適性値=能力値ではないですが、適性は能力のワンピースであるというように捉えています。

ただ、注意点として適性上位馬は馬柱にそのまま直結しやすいことから➄の部分で期待値を取りづらい傾向があるのが非常に難しいと言えます。この部分は詳しく➄で後述します。


では、そもそもの馬の能力値を見極めるにはどうするのか。

まず、レースレベルを判定する方法です。
1.相手関係
2.タイムランク


また、その馬自身の巻き返しを狙う場合は、
3.バイアスに背く
4.不利
5. 成長・一変
を主に用いて能力値を見極めています。


1.2.に関してはその馬の能力自体を評価する方法です。

1.相手関係
今まで戦ってきた相手を物差しとして、そのレースのレベルを判断する。

例、8/7 函館12R アールラプチャー
紅梅S組
1着馬→G1 NHKマイル2着
2着馬→1勝クラス抜け
3着馬→1勝クラス抜け
4着馬→1勝クラス抜け
5着馬→当馬
6着馬→1勝クラス抜け
8着馬→1勝クラス3着
10着馬→1勝クラス抜け

→アールラプチャー 1着


2.タイムランク
同一条件においての時計を基準に優位性を判断する。

例、
7/4 サヴァビアン      1.45.9(1勝クラス)
7/4 ロッシュローブ 1.46.0(2勝クラス)
→7/25 サヴァビアン2勝クラスを連勝




3.4.5.については能力自体を出せなかったことを評価する方法です。
つまり、
【能力全てを出せていなかった】
→【次走以降パフォーマンスを上げる可能性がある】
といった考え方です。

3.バイアスに背く
➁で述べたバイアスに背いて敗れた場合の巻き返しを狙う方法です。

例、馬場によるバイアスに背いた
6/20 アンドラステ クラヴェル
内有利馬場を外追走
→中京記念 1.3着
例、5m/秒以上風に背いた
3/21 ワールドリバイバル 直線追い風に背いて先行勢としては最先着
→ラジオNIKKEI賞 2着


4.不利

レース中には様々な不利があります。
映像に見て分かりやすい詰まりなどの接触不利は、分かりやすく過剰に反応されて次走で人気するオッズとなりやすい部分があります。

ではどんな不利を見抜ければ妙味が取れるのでしょうか。
僕は目に見えづらい不利を受けた馬を狙っています。

目に見えづらい不利とは例えばペースによる不利、適性外の不利など。レースの映像と数字を見合わせることで理解することのできる不利を表しています。
ダートで言えば砂被りを嫌がったりするのも馬柱状では判断が難しく、外枠替わりで妙味が取れる不利とも言えるでしょうか。

例、ハイペース潰れ
7/4   レイトンヒル 1000m58.4 9着
7/25 レイトンヒル 1000m61.9 2着
例、適性外 折り合い欠く→距離短縮
7/24 ドゥラモンド 1600m→1400m 3着

また、詳しく回顧記事を出せればと思います。
不利を見つけるには多大な時間と見抜けるだけの目が必要です。誰もがスルーしている部分に目をつけることで妙味を取ることを狙えます。



5.成長・一変

馬は2歳の頃からレースに出始めますが引退するまで同じ能力で走り続ける訳ではありません。

成長力を見せたり、脚質転換することでパフォーマンスを上げたり、馬具をつけて一変する可能性があります。
その変化に気付くことで馬の正当な能力を測ります。

例、リスグラシュー
成長して覚醒
→先行できるようになってG1 3連勝で引退
例、サラキア
先行→差しへの脚質転換で一変
→小倉日経OP 1着
→府中牝馬S 1着
→エリザベス女王杯 2着
→有馬記念 2着
例、ユニコーンライオン
チークピーシーズで一変
→ストークS 3着
→弥彦S 1着
→鳴尾記念 1着
→宝塚記念 2着


このようなパターンの他にも追い切りなど様々なものがあると思いますが基本的に見るポイントとしてこのあたりです。全レースの回顧でこの点を抽出することで妙味が取れると思っています。


➃馬と騎手の先行力を計算する

競馬において絶対的な要素があります。
それは、【逃げ・先行馬>差し・追い込み馬】であることです

回収率ベースで見てもそのことは明らかであり、根本的に競馬は前にいた方が有利であることは間違いないでしょう。

では、その馬が逃げ・先行すると判断するためにはどう判断すればいいのでしょうか。

1.ゲートの上手さ
2.テンのスピード
3.騎手の先行意識
あたりが判断基準になるのではないでしょうか。

1.ゲートの上手さ

勿論、ゲート練習等で上手くなる可能性はありますが"出遅れ癖"と言われるように癖となってしまう馬が大半です。

芝スタートとダートスタートで出遅れる場合がある馬もいますし、騎手の腕によるものもあるのでゲートの上手い騎手への乗り替わりで改善するものなのかという点はチェックする必要があります。


2.テンのスピード

二の脚=ダッシュ力であり、多少ゲートが悪くても前に入られない外枠であれば、このダッシュ力でハナに立てる馬もいます。

このテンのスピードを比べる際に必要なことは、ただ前走のラップの数字を並べて速さを見極めるのではなく、➀コースレイアウトを用いて比較することです。

➀でも論じましたが、登り坂スタートなのか、下り坂スタートなのかによって負荷は変化するからです。
どの競馬場の距離がどういう形態になっているのかという点を頭に入れて比較する必要があると思っています。


3.騎手の先行意識

騎手にもどのぐらい先行させてくるのかタイプがあると思っています。

分かりやすいところで言えば川田騎手は"馬を支配する"騎乗をするタイプで、騎手の先行意識がそのまま実行されているように思います。

"馬のリズムを重視する"タイプは総じて折り合い面を重要視することでそこまで前に出していかない騎乗が多いと思います。

このように騎手のキャラクターを把握することで、その馬の先行力を上げる存在なのか下げる存在なのかを計算することが出来ます。

また、減量騎手を起用してくるパターンも先手主張への要素の一つです。
他にも陣営の指示などのパターンもありますが、ここに関しては、どこまで信じていいのか判断が難しいので判断材料としては信用していません。

ただ、無理矢理ハナに行かせることと無理矢理抑えることを比較すると、前者の方が他馬との比較になるので難易度は高いことは抑えておきたいですね。



➄買えるオッズか判断する


これについては馬券によると思いますので、あくまで"僕の場合は"ですが。

基本的な馬券スタイルが、
本線 単勝
補助 ワイド
ボーナス 3連複、3連単
であることを考えると単勝の期待値を取れるか否かが重要です。

控除分を除いた単純な計算で、
単勝2倍の場合は50%以上勝たなければ回収率は100%を下回ります。
つまり2回に1回は勝たなければ元金分すらも回収できません。

単勝5倍の場合は20% 1/5回
単勝10倍で10% 1/10回
以上の的中で回収率100%。±0円の状態です。

これはあくまでプラス分のない±0での計算であり、プラス分を出すにはそれ以上の的中が求められます。つまり、複雑な条件が絡み合う競馬で人気馬から単勝を買うということがどれだけリスキーなのか理解しなければなりません。

ただ、これは単勝で測るとということです。
僕としては1/5回の的中を目指し、6~倍ぐらいからなら率と見合わせても回収出来ると思っています。

勿論、これは僕の一例であり、大事なのはそのオッズに見合うだけのものがあるのか、ということと資金分配だと思っています。

あくまで、その馬が納得出来るオッズであるのか、という点に留意し、予想を組み立てて資金分配をしましょう。



6.最後に

僕自身、競馬の楽しさは、
"予想を楽しむこと"と"的中すること"だと考えています。
そして、予想家はこの2つを繋げることをお手伝いする立場なのではないかなと思っています。

僕自身もそうであったように予想をすることが出来るようになって楽しさを感じる方もいると思います。
そういった方の手助けとなればと思い、僭越ながらこのコラムを無料で公開することにさせてもらいました。

また、記事を買って頂いている方にもどういう点を評価して予想に取り組んでいるのかを理解していただける機会になればと思います。

それでは長文になりましたが、読んでいただきありがとうございました。
これからと宜しくお願い致します。

よう

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