【日記】コロッケ蕎麦談義

 一昨日の夜布団の中で、やおら「コロッケ蕎麦」なるものを食してみたくなり、土曜日のお昼にチェーン店の蕎麦屋に出掛けていった。あいにく店が改装中でやってなくて渋々ラーメンを食べて帰ってきた(美味しかったけどさ)

 今日出勤してこられた元新橋リーマンのOさんにこの話をしたら、「コロッケ蕎麦は普通の店にはないよ。駅の立ち食いに行かないと」と言われる。そうなのか。しかし宮崎は鉄道網が発達してないので(新幹線も通ってないからさ)立ち食いはないという。ガッデム。

 そこから駅の立ち食い蕎麦がいかにうまいかという話で盛り上がる。Oさんがよく行ってた新橋の蕎麦屋はその名も『箱根蕎麦』。コロッケ蕎麦もよく食べたという。しかし不思議だ。天ぷらならまだ分かるけど、どうして蕎麦とコロッケを組み合わせようなどと思い付いたのか。でもOさんの話によるとこれが美味しいらしい。『箱根蕎麦』は胡麻がかけ放題だそうで、コロッケ蕎麦にたっぷりかけて頂いていたそう。コロッケの油がじゅっとお出汁にしみわたって……。いかん。いかん。本当に食べたくなってきた。「自分でも作れるかしら?」と言ったら、「コナちゃんそれはねぇ、あんまり美味しくないと思うよ。やはりコロッケ蕎麦は立ち食いに限るよ。時間にこう急かされながら食べるところに醍醐味があるんだよね」と力説される。

 そうなのかぁ。考えてみれば立ち食いは江戸の頃から続く日本の立派な文化。寿司に天ぷらに蕎麦にとバラエティーは豊富だ。そして決して味もバカには出来ないのだという。知ってるよ。かくゆう私もホームで友人ときしめんの立ち食いはやったことあるからさ。その美味しいことといったら。艶々の麺に光輝く芳醇な風味の鰹だし。うーん。美味。立ち食い界の奥は深いのだ。粋だねぇ。

 

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