ドローンの課長 【毎週ショートショートnote】
「ちょっと青木君、OEDO製作所に頼む部品の納期今月末だけど、もう一回確認してくれないか?」
「え?あ、はいわかりましたー」
チッ、一応確認しておくか。
あーー納期来月末になってたーあっぶねー
「ってことがあってさ。課長も細かいことよく見てるよなー」
「そういえば私も、社内恋愛してた部下が違う課にさせられたことがあったんだよなんて突然話されて、悠人とのことバレてるのかとドキッとしたことがあるのよ。課長、ドローンでも飛ばしてみんなのこと見てるんじゃないの?」
「流石にそれは気づくだろ」
「だよねーアハハハ」
まさかこれが超小型ドローンとは気づかないだろうな。
私は小蝿の形をしたドローンをピンセットで挟みケースの中にしまった。
秘密裏に政府に協力したこの実験。ドローンの課長作戦は、ドローンの免許を持つ私が行うことになった。
しかしこんなものが実用化されたら個人情報も何もない、政府もえげつないことをするもんだ。
わざと失敗でもしてやろうか。
(411文字)
たらはかにさんの企画に参加します。
お題は、「ドローンの課長」
以前「まじ歌選手権」というテレ東の企画で劇団ひとりが、作り物の自分の顔が乗ったドローンを使ったことがあるんですが、それが浮かんじゃって(知ってる人いないかもなぁ)
ドローンになった課長で書きたかったけど、思いつかなかったなーざーんねん。
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