トロンボーンの口調 【毎週ショートショートnote】
夫に文句を言っている時、間延びしたような返事をされカチンときた。
「なにその返事!」
「え?」
「今間延びしたような口調で返事したでしょ!」さらに頭にきた。
「え?してないよ」
「したじゃない!ハーーンとかホーーンとかトロンボーンみたいなふざけた口調で!」
「トローンボーンの口調?あ」
「ほらしたでしょ!」
「それ、おなら」
「おなら!?」
「今おならしたら怒られると思ってケツに力入れたらそんな音出た。ゴメン」
「え?私おならに返事しちゃったの?」
フッフッ……クックッ……ダメだここで笑ったら、説教してたのに。
「おならに返事するかー?フッフッ」夫も笑い出してしまった。
「もー怒ってたのにー!クックックッ……アッハッハ」
全くタイミングがいいのかわざとなんだか。私が怒り出すと大体夫は笑わせてくる。私が笑ったら許されたとでも思っているのだろうか。許したわけじゃないのに。
でも、笑っちゃうともういいやって気になるから、夫の作戦勝ちかな。
クソッ!
(410文字)
たらはかにさんの裏企画に参加です。
お題は「トロンボーンの口調」
トロンボーンって難しそうですよね、でもカッコイイ!!
これは半分実話かな😅 夫のおならに返事しちゃったことあります。
それに私が怒ってると笑わせてくるのも本当。
笑っちゃうけど余計に腹が立つ時もある。
この間酒の「飲み過ぎだ!」と私がグチグチ説教してた時は、ずっと「大好き♡」と言い続けていた鋼の心臓。
そのメンタルの強さはうらやましい時があるよ。
鈍感なだけなのかな。鈍感もちょっとうらやましい……
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