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2024/2/7@京都GATTACA

最近京都に何かとご縁がある。昨年12月にアルバムツアーで訪れたばかりだったけれど、その直後に京都のライブハウスGATTACAの店長山田さんから「面白いブッキング考えております」というイベントのお誘いメッセージが届いた。

面白い、と言ってもいろいろあると思う。
でも、この日のイベントは確かに「面白い」以外に例えようが無いような毛色の違う人たちの集まりだった。

2/7当日。徳島からバスと電車を乗り継いで移動。ソロでのライブも随分慣れてきて、公共の乗り物で移動できるくらいの物量に抑えることができた。もちろん車で行く方が楽だけど、ライブ後の打ち上げで呑みまくった翌日に運転して帰るしんどさを考えたら、無心で何かに運ばれていくだけのほうが気が楽だ。ライブと同じくらい、打ち上げにも重きを置いている昭和生まれのバンドマンです。

楽屋につくと、好き好きロンちゃんと須賀さんがすでにいらっしゃった。久しぶりにがっつり先輩との対バンということで、わたしの後輩キャラの引き出しをひっぱりださねば。
とはいえ、みんな良き大人なので、大昔のような体育会系のノリは皆無。和気あいあいと、世間話や今日のイベントの話で盛り上がる。

本番前のロンちゃんはひとまず隠しておきます♡

みんな本体のバンドがあって、そこからソロに派生している先輩方。楽屋での話題はもっぱら機材の話で、ソロでのライブのやり方をみんな研究している様だった。わたしのライブの方法を聞くと、2人とも興味深そうにいろいろと質問してくれた。

いざ、リハーサルへ。
わたしがリハをしている最中、フロアで先輩方がざわざわしている。
わたしの足元のエフェクター類や、音源の出所が気になるらしい。

アルバムリリースツアーのときはパソコンとインターフェイスを使って、小さなmidi鍵盤なども持ち込んでいろいろやってた。それでも身軽な方だったと思うけど、ひとりで公共乗り物に乗ってフットワーク軽く全国を渡るには、さらに究極のミニマルが要求される。要求されるって言うても、そのスタイルを選んだのは自分なんだけれども。

機材はなるべくコンパクトに、最小限に、でも絶対ないと音が出せないというものだけ2つずつ持っていく。その選ばれし者たちを見つけるまでに、何度もスタジオに入った。ライブ前にスタジオに入るというルーティンが久しぶりで懐かしくて、最近はスタジオに入るのがめちゃくちゃ楽しい。

時を戻そう。対バンの先輩方もたまたまわたしと同じような方向性を目指していたようで、リハ中にワイワイとステージに上がっていろいろと質問してくれた。
なんか、めちゃくちゃ懐かしい匂いがするぞこの感じ。いまや年齢的に中堅、いや、どちらかといえば上の方となってしまったわたしが、1番下っ端の後輩でいるというイベントが開催される令和6年2月。とても居心地が良かった。

さて、いよいよ本番。
先輩の須賀さんがトップバッター。たぶん「面白いブッキング」の見せ方的にそのような出順の計らいがあったんだと思うけど、須賀さんの後に歌うのは本当に気が滅入る。歌がめちゃくちゃに上手い。そしてその上手さを活用した例のカバー曲も手持ちの駒として最強だった。出番前に須賀さんに声出しの方法とかいろいろ教えてもらったけど、須賀さんの本番を観て一気に心が萎縮してしまった。これはもうアルコールを注入するしか無い。(デジャブ)

本番前から乾杯スタート

好き好きロンちゃんも本番前からお酒を嗜む方らしく、「乾杯しようー♡」と一杯目のお酒を奢ってくれた。そこから火がつき、須賀さんのライブ中にわたしはジントニックを3杯も飲んでしまった。

いよいよわたしの出番。冒頭でお客さんにもお酒を3杯飲んだことを告白し、そこから本編へ。実はこの日のライブハウスのPA(音響さん)はチャットモンチーの大ファンだったという若い女性だった。その子の熱意なのか、もともと腕が良い人だったのかは分からないけど、とにかく中音(ステージ内の音)がとてもやりやすくてライブは楽しくやれた。告知しなければならないことを全て忘れていたことを除いては。

トリはもちろん好き好きロンちゃん。楽屋でしゃべっていたブラフマンのロンジさん似の人とは思えないような、アイドルオーラを放ってステージに向かっていくミニスカートのロンちゃん。思わず両手を振ってしまった。これがアイドルのオーラってやつなのか。

さっきまで楽屋でストイックに音作りのこととか喋ってたけど、もはやそういう次元ではないところに彼女は立っていた。ほとんど下ネタの曲なのに、全くふざけてないからなのか、逆にふざけきってしまってるからなのか、なぜだか分からないけれど泣けた。

不思議な家族写真

すっかり店長の山田さんにしてやられた形になった「面白いブッキング」の1日が終わった。翌日ロンちゃんはブラフマンのライブを観にいく?そうで、本当は時間がない中で会場でのプチ打ち上げに参加してくれた。
ロンちゃんを見送ったあと、須賀さん、山田さん、ガタカスタッフのみなさんと2次会へ。それがたぶん3時ぐらいまで行われた。

ガタカのライブハウススタイルは、理想的だった。スタッフさんが活発で、みんな音楽を聴いたり演奏したりが好きなのが溢れている。ライブスケジュールは毎月ほぼ一杯で、マンスリーのポスターも常に制作しているのだとか。告知はSNSで済ませてしまいがちな昨今、こういうことを続けてやれる箱には本当に頭が下がる。

ガタカの若いスタッフのみなさん、眠かったろうに打ち上げに朝まで付き合わせてしまって申し訳ない。わたしもソフト老害になってないか心配。
でも、とにかく面白楽しかった1日だった。また是非とも京都にいきたい。

そんなこんなで、なんと次回のライブは
本日久留米のRISE UPにて。
来てや〜!

accobin

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