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気持ちと記憶の扱い方

今朝、東京からかえってきました

夜行列車
新幹線
夜行バス
飛行機

東京に行く手段は色々あります
最近はもっぱら夜行列車と新幹線でした
今回ひさしぶりに夜行バスで往復してみたら
思ったより身体も楽で、よく眠れました
疲れ方でいうと新幹線が一番かもしれない
あの速さ、身体への負荷が大きい気がする
普通の列車は何時間乗っても平気だもんな


今回はだいたい一人で動いた
行きたい場所が点在していたこと
行き帰りが夜行バスだったこと
主な理由はこのふたつ

中央線をじっくり味わいたくて
行ったり来たりを繰り返した
中野、吉祥寺、高円寺、立川
どの街の空気も肌に合う
阿佐ヶ谷も好き 今回は寄れなかったな

ライブ後、放心状態で高円寺の駅周辺を歩いた
住み慣れた街のように感じて不思議な気分だった
銭湯で汗を流して、外に出たら風が気持ちよくて
頭の中にこもっていた熱が少し冷めていった
最後に、アール座読書館へ立ち寄った
気持ちが整うのを待って、手紙を書いた
気づくと19:00を回っていた
夜のアール座は一層空気が深かったせいか
そんなに時間が経ってると思わなくて驚いた

高円寺から電車に乗る前、ふと手を見たら
手紙に使ったインクが指に染み付いていた
ライブも、アール座も、夢の中のようで
ここを離れたら全部忘れてしまいそうで
どこかさみしいような不安があったけど
このインクと一緒に記憶がこの身に染みてる気がした
大丈夫 ちゃんと覚えてる 忘れない
指を擦りながら、安心してバス乗り場へ向かった


「あー!たのしかった!」
と、素直に余韻に浸れれば良いのだけど
大事に思えば思うほど
込み上げる感情で頭の中が一杯になって
言葉にならなくなって 胸が詰まる
どれほど楽しくても、幸せでも
次の瞬間には過去になっていく
今の感情も記憶も手からこぼれ落ちていく
忘れたくないのに、覚えきれるかわからない
それがとてもこわくて
必死に記憶に残そうとしている
自分の感情の重さには本当に毎回手を焼く…

ただ、今回
ライブの直後に手紙を書いてみて
「あぁ、これかもしれない」と思った
時間が経たないうちに書き出して
記憶や感情を形にしたらいいのかも と
スマホで打ち込んだことよりも
手で書いたことの方が覚えていられる

ガラスペンにインクをつけて書く
あの緊張感はとてもよかった
自分用にレターセットを買おうかな


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