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【2022年 GPシリーズ-400mレース分析と雑感-】

所属とは関係なく、あくまでも個人の資料として2022年のGPシリーズのレース分析になります。自前のビデオカメラにて撮影し、動画再生アプリからコマ数を見てタイムを割り出しています。
また、撮影場所、フィールド内の環境によって視覚的に遮られてしまうものもあるので、日本陸連科学委員会さんが出すような正確性は担保しておりません。
(無断での転用・転載につきましてご遠慮ください。)

【木南記念@長居 2022/4/30-5/1】

アジア大会(後に中止)の最重要選考レースとなった木南記念。エントリー選手は上位選手がほぼ漏れなく出場し、プレ日本選手権の様相に。

予選はやや風は強かったが、天候・気温ともに前日までの織田記念とは異なりレース日和に。予選から佐藤(風)選手が45秒台の高記録をマーク。続くのは、学生個人で上位に入った友田選手・岩崎選手・中島選手の3選手。昨年、東京五輪の1600mRで日本記録を樹立した佐藤(拳)選手、川端選手、伊東選手も決勝へ。
波乱は第一人者だったウォルシュ選手が予選で姿を消した。

出雲では300mだったので、一周回るとどんな感じになるのかを予選で見ることができた。

予選1組
予選2組
予選3組

翌日の決勝は、朝から冷たい雨が降るコンディション。幸いに、レース直前には雨が上がり日が差したが記録を狙うには、やや肌寒さを感じた。
予選で自己記録をマークした佐藤(風)選手が、決勝も快調に走り後続の影を踏むことなくゴールを駆け抜けた。昨年の日本選手権同様に、200mのスピードをもつ川端選手が前半抑え気味で入り、佐藤(風)選手を追うが届かず。佐藤(拳)選手はコンディション不良により決勝を棄権。
45秒台で2本揃えた佐藤(風)選手の強さを見たレースとなった。

決勝

【静岡国際@エコパ 2022/5/3】

国内の周回といえば、新国立、長居、デンカ、日産、そしてエコパの5大スタジアムと言っても過言ではないだろう。木南記念から、中一日空いての静岡国際。
コンディションも良く、ようやくGPに相応しい天気に恵まれた。
とはいうものの、こちらは選考レースではなく選考参考レースであるため、週末にGGPを控える選手は回避する選手もいた。川端選手、中島選手、吉津選手、板鼻選手は木南の決勝レース終えてばかりではあったが参戦。
川端選手が、木南までのレースパターンを変え,入りの200mが0.5秒ほど速く入る展開に。中島選手、岩崎選手が追い上げるも届かず。3日後のGGPではどんな展開で来るのか楽しみに。

静岡国際

【SEIKO GGP@新国立 2022/5/8】

M・ノーマン選手を迎えた連休最終戦。好調の続く佐藤(風)選手、レースパターンを試しながらきた川端選手を中心に、出雲で300mで好走した佐藤(拳)選手、木南・静岡と好走した岩崎選手と中島選手の学生コンビが出場。
スタートから一気にノーマン選手が飛び出し、20秒6で通過。これに負けじと日本人選手たちも前半から積極的に飛ばす展開に。
少しオーバーペース気味だった選手は、これまでのレースよりも2-300mのタイムが落ち込み、ラストもやや苦しい展開に。一方で、佐藤(風)選手、川端選手はこの区間もなんとか持ち堪え、ノーマン選手を追走するが直線に入り、川端選手が失速、佐藤(風)選手は最後までまとめ上げ45秒40の自己記録を更新。続く、川端選手も超前半型スタイルで攻め抜き45秒73とこちらも自己記録を更新。
他の選手も皆これまでのGPとは違った攻めたレースに。6月の日本選手権が楽しみに。



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