幸せの閾値

昨日は立春だった。
春の始まりの朝は、とても晴れていて、
何かいいことがありそうな気がした。

その日は、とても平凡な一日でしたが、
帰り際に、おつかいを頼まれた。

近所のスーパーに立ち寄ると、
ブリのかまが売っていた。

ブリのかまは、身に比べて味やにおいが強く、
好みがわかれる部位だと思う。

私は迷うことなく、ブリのかまを買った。
明日、焼いてたべよう。

ついでに、ごま揚げ団子を一つ買った。
なんてことのない普通のごま揚げ団子。
でも、これが、すごくうまい。
スーパーによるとついつい探してしまう一品だ。

家に帰り、食事を済ませ、ごま揚げ団子を食べる。
ごまの香ばしいかおりと、団子を揚げた油が口の中にひろがる。
そして、外側はサクッとしていて、内側が柔らかな団子の生地の中には、
ほどよい量のあんこが入っている。
ぎっしりつまっているわけではないけど、
ごまや団子との調和がとれていてなんともいえない味わい。

ごま揚げ団子をかじり、コーヒーを一口、
また一口かぎり、コーヒーをまた一口、
甘味や風味がコーヒーの苦みでふっと消える瞬間もなんともいい。

今日はなんとも素晴らしい日だ。
ブリかまも買えたし、ごま揚げ団子も食べられたし。

私は、幸せの閾値が低い。
多分、おいしく食べられる閾値も低い。
100円(値引き後)のごま揚げ団子で簡単にご機嫌がとれる。

せっかく生まれてきたんだから、幸せになりたい。
そう思う人がいたら、幸せの閾値を下げてみることをお勧めしたい。



お読み頂いありがとうございます。記事が役に立てばうれしいです。このエリアまで読んで頂いた方が、これまでもこれからも幸せでありますように。