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本当に地動説を信じているのか?

天動説はおろかなのか?

太陽が地球の周りを回っているのではなく、
地球が太陽の周りを回って、さらに自転している。
現在では、地動説が真実であると信じられている。

地動説を信じるという点では、私も同じだ。
私も、太陽が地球の周りを回っているとは思っていない。

歴史の本を見ると、天動説から地動説に移り変わるとき、
地動説が迫害を受けたという話を目にする。
そして時に、我々は、過去の世界で天動説を支持した人達を小ばかにする。

きっかけ

今日は、妻と息子が天動説と地動説の話をしていた。
昔は、世界の果てには大きな滝があり、地面の下に大きな亀がいると、
そして、地球の周りを、星がちりばめられたガラスが動いていると、
信じられていた。

今となってみれば、確かに滑稽な話だ。
しかし、昔の人は、本当におろかだったのか。
私はそうではないと思っている。
そこで、割って入って息子と問答をした。

問答の中身

パパ「昔の人は、教会とかえらい人のいうことを信じていたんだね。」
息子「天動説なんて変だね。」
パパ「そうか?息子君は、どうして地動説が正しいと思っているの?」
息子「本に書いてあるから。」
パパ「それじゃあ、昔の人が教会のいうことを信じたのと、変わるところがないじゃないか。結局、権威やえらい人のいうことを信じただけじゃないのか。」
息子「パパは、どうだと思うの?」
パパ「パパも地動説を信じているけど、本当のことなんかわからない。地動説はあくまで有力な仮説だと思っている。パパ、宇宙に行ったことないし、地動説の実感はない。ところで息子君は、日が昇るとか、日が沈むっていうよね。」
息子「言う。」
パパ「それは、息子君が天動説を信じているからじゃないの?」
息子「?」
パパ「だって太陽が昇ったり沈んだりするなんて、おかしいじゃない?
地球が自転してるというのが正しいでしょ、地動説を信じているなら。
太陽が昇ったり沈んだりするって考え方は、
地球の周りを太陽が回っているって考えてない、
天動説を信じていないと出てこない言葉じゃない?」
息子「そうか。」

自分でいうのもおかしいが、おかしな父親を持つと息子も大変だ。
おそらく日本語の、日が昇るや、日が沈むは、天動説でも地動説でもなく、
自分との相対による表現なのだろう。
まぁ、そのことの問答をするのは、息子が大きくなって、
日本語と英語の文学的な表現の違いに興味を持ったときでいい。

お読み頂いありがとうございます。記事が役に立てばうれしいです。このエリアまで読んで頂いた方が、これまでもこれからも幸せでありますように。