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『レザボア・ドッグス』タランティーノ、才能の萌芽

 最新作に比べたら、まだまだな作品かもしれない。だか、才能の芽は既に出ており、時間軸の自由自在さ、音楽の独特な使い方、役者の魅力の引き出し方は、出色だ。
 全てのシーンが最高とは言いがたいが、マイケル・マドセンが踊りながら、警官を拷問するシーン、ティム・ロスの血まみれでの発砲シーンのかっこよさが特に好きだ。
 ハーベイ・カイテルの新たなキャリアを用意し、スティーヴ・ブシェミを既に見出していた。この次があの『パルプ・フィクション』なのが、末恐ろしいが、個人的に高校生のときから、本作に特別な思い入れがあり、ラストの狂おしさを私は誰よりも好きだった。

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