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『地下室のメロディー』クライマックスの見事さがすべて

 ラスト30分のために、2時間があるような映画だった。特にラストシーンは見事というしかない。
 アラン・ドロンは、欠陥のある人間を演じることで、その美貌を持ちながらもリアルになる。ジャン・ギャバンの晩年のダンディズムもスクリーンに刻まれた。
 犯罪を描く映画のけじめもラストシーンにはあって、そのストーリーも帰結している。完璧なラスト。

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