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『マンチェスター・バイ・ザ・シー』乗り越えられなくても、人は生きていいから。

 アフレックは一生乗り越えられない過ちを犯し、それでも生きてゆく。
 筆者は妻に対して、決して許されない過ちをした。だから、妻役のウィリアムズとのクライマックスは、何度観ても号泣する。
 スマホのボタンを停止すると、我が子たちが脳裏に映って、また泣いた。
 アフレックがそうであるように、彼も私も乗り越えられない。でも、死ぬことより、償って生きていくことを選んだ。そうやって、これからも生きてゆく。生涯手放さない作品になった。
 素晴らしいアフレック、ウィリアムズ、ヘッジス、チャンドラーの演技。多くは語らないが、とても抑制されていて、だからこそリアルで、胸に沁みる。素晴らしい作品をありがとう、とロナーガン監督に感謝。許されることがなくても、僕たちは生きていける。罪を一生背負っていこう。家族が待っている。エンドロールが終わった。

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