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驚いた話


今日、友達と軽く会うために、駅で待ち合わせをしていた。

彼女とは2年ほどの仲ではあるけど
気の知れた仲である。

彼女は、大がつくほどの遅刻魔だ。

今回も30分も遅刻をしてやてきた。


まあ、それはどうでもよくて。

彼女を待っている間に書店で気になっていた
石井ゆかりさんの3年星占いを立ち読みしていた。

あんまり内容は話せないど、
本編の冒頭の文章にわたしは鳥肌が立った。

内容的には、おばさんに連れられた山小屋で
初対面のおじいさんと2人きりで暮らしていく。
そして、わたしはそのおじいさんの生き様や、知識の豊富さを尊敬し、好きになり、やがて家族となれる。

まあ、こんな感じの物語が描かれていた。

まあ、ハイジの冒頭の様な物語なんだけど、、、

でも、わたしはこの物語と似た夢を数週間前にみたのだ。



私が住んでいる街は決して綺麗とは言えないけれど
それなりにみんな幸せに生きている。

今日は、ある場所に呼ばれて母親とそこへ向かった。

そして、そこでお金を、大金を受け取った。

悪いお金ではないけれど
母親兄弟に取られまいと、見つかるまいと
母親と私はカバンと洋服に札束を隠し電車に乗り込む。

最寄りの駅につき足早に家に向かう。
その途中で、母親の洋服からお金が落ちていく。

それを慌てて拾い集め走る。

家までの道に祖父の家がある。

祖父の家の前を通った時祖父の怒り声が聞こえた。

「あいつを許すな!」

祖父は母親を嫌っている。
理由は知らない。

その言葉を聞きながら家に帰り着いた。

母親も家に帰り着いたようで

「お母さん、おじいちゃんまた怒っていたよ。」

玄関からそういうと母親は大きくため息をついた。

「そう。」

とても悲しそうな顔をする母親を見るのが辛かった。

「私がおじいちゃんを説得させてくる!」

そう言って私はお金の入ったカバンを置いて家を飛び出した。


私は祖父に会ったことがない。

だから今日初めて祖父に会う。

お母さんからいつも聞かされてる
「怖くて頑固な人」
という事しか知らない。

何故、祖父とお母さんが仲が悪いのかも知らない。


祖父の家に着く。

祖父は毎日縁側でタバコを吸っている。

と言うこともお母さんから聞いていた。

縁側に行くと椅子に座りタバコを吹かしている男の人がいた。


「おじいちゃん、、、?」


そういうと、男の人は振り返った。


「ああ。お前か」


祖父はそう言って立ち上がった。

祖父は私を知っているようだった。

あったことはずないのに。

祖父は背が高くスタイルが良かった。

白のTシャツにジーパンを履いていて、スラッとしている。

そしてなんと言っても、おじいちゃんとは思えないほど

若かった。

お母さんと変わらないくらいだ。


「おじいちゃん、お母さんを許してあげて。
お母さんは悪くないの。そんなにお母さんを責めないであげて。」


「そんなこと知ってるよ」


祖父はそう言ってまた一つタバコを吹かした。


「じゃ、どうして?」

「お前が知ってどうする。」

「私はお母さんもおじいちゃんも仲良くいてほしい。だから今日こやって来たの。」

祖父は何も言わず奥の部屋へ行き
鍵を持って出てきた。

靴を履いて、庭先に置いてある自転車の鍵を開け、家を出た。


「どこ行くの?」


私の問いかけに応じることもなく、私の先を自転車を押して歩いていく。



それにしても私は祖父と会えたのが嬉しかった。


「おじいちゃんってこんなにかっこよかったんだね!私知らなかった〜」


そんな言葉をよそに、先へと進む。

おじいちゃんと遠くまで歩いた。

途中でトロッコみたいな乗り物に乗って
山を越えて行った。

その間おじいちゃんとはいろんな話をした。

おじいちゃんと話しているうちに
わたしはおじいちゃんが好きなんだと気づいた。

そこで目が覚めた。


たしかによくよく読めば、ハイジの冒頭なのだが、わたしにはあの日見た夢をフラッシュバックさせた。

内容は似てるとこ似てないとこあるけれど
「おじいちゃんを好きになる。」
これにどうしても惹かれてしまった。

きっと、この本に呼ばれていたのかもしれない。

大袈裟かも知れないけど、、、

まあまあ、そういうファンタジーな考えも悪くないだろう。
(ぺ●ぱ風)

よし。


終わり!


have a nice day

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